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●「中央線と暮らす〇〇な人(企業)」
「中央線と暮らす〇〇な人」では中央線沿線で活躍する企業や人に注目して、その活動や魅力を伝えていきます。
第6回は小金井市の農業の魅力を新しい形で発信している「やさいじん製作委員会」さんです。
テレビで小金井市の農家さんが「トレーディングカードゲーム」になっているのを見たよ!
そうそう!子供たちが楽しそうに遊んでいたよねぇ。
そして小金井市内には農家さんがたくさんあるんだなぁって驚いた~!
ね~!
野菜のカードだけじゃなくて、農家の人や市内のお店の人もカードになっていたね。
身近なテーマである野菜、そして市内の人たちがカードになっているって素敵だね。
小金井市では江戸期から続く野菜、「江戸東京野菜」の栽培や、直売所がならぶ「江戸の農家みち」もあるんだよね~。
いつも当たり前にいただいている野菜ですが、改めて身近にも農業があるって実感しますね。
なんでまた「カード」になっちゃったんだろ⁉
確かにどうしてだろうね?
前にお話しを聞かせてもらった「木工チャレンジ」も、市内の企業やお店、クリエイターさんが集まって地域のために活動されていたね。
いったいぜんたい、どんな人がこのカードゲームを作っているんだろう?
この「トレーディングカードゲーム」は「やさいじん」というみたいだね。
10月に入ったら発売されるそうだけど、これまでも畑でカードゲームをしたり、市内にあるカードを扱うお店でお試しゲーム会も開催しているんだって。
え~!楽しそう!
行ってみたいね!
ちょうど「BOOKOFF武蔵小金井店」で実際にカードを試したり、カードのデザインやパネルが展示されているそうだよ。
「BOOKOFF武蔵小金井店」(武蔵小金井)
1.小金井発のトレーディングカードゲーム「やさいじん」
わ~!野菜や農家さんたちのカードが並んでるよ!
ポップでかわいいねぇ!
※「やさいじん製作委員会」の江頭さん(左)、鈴木さん(右)がお話してくだいました。
お二人も小金井市でいろいろな活躍をしています。
こんにちは。
ここでは「トレーディングカードゲーム・やさいじん」の紹介をしながら、実際にカードで遊べるようなブースを用意しています。
「BOOKOFF武蔵小金井店」さんではクリエイター創作活動を支援する「ブックリエイター」を行っていて、今回のようにスペースを貸していただけるんです。さらに「BOOKOFF」さんのスタッフの皆さんも実際にゲームを試してくださったり、いろいろと協力いただいています。
「やさいじん」!ちょっと聞いたことがありそうでない名前…!
ゲームやアニメの「トレーディングカードゲーム」はよく見かけますが、「やさいじん」はどんな内容なんですか?
「やさいじん」は農業をテーマにした「トレーディングカードゲーム」になっています。
カードでは実際に、小金井市の農家の皆さんや、そこで育てられている農作物、かかわっているお店や人、農業に関係するものをデザインにしています。
かわいいデザインになっていて「農業」について知るだけでなく、農家さんやお店の方を身近に感じられますね!
こちらも小金井市のクリエイターさんが作られているんですか?
そうです!
近隣で活躍しているイラストレーターとゲームクリエイターの方にご相談して制作をしました。
どうして「やさいじん」という「トレーディングカードゲーム」を作ろうと思ったのですか?
私自身が採れたてのおいしい野菜が食べたいと移動販売の八百屋をはじめたのが10年前。
10年間、農家さんとお付き合いさせていただく中で、農業って本当にカッコイイ!って思ったんです。
自然を相手に、作物をタネから育てて、台風とか燃料の高騰とか夏の暑さとかを乗り越えて、作物を収穫して出荷する。
トラクターや軽トラとか、道具ひとつひとつも機能的で本当にカッコイイ!
ちゃんと知ったら子どもたちも絶対好きになると思っていました。
学校でミニトマトとか育てているので野菜を育てることは気にはなってたんです!
でもそこから「農業」にはつながっていなかったかも…。
子どもたちとの農業体験は前からあったのですが、参加するのはどうしても興味のあるご家庭だけなので、子どもが自分から農業に興味を持ったり、野菜を食べたりする方法はないかなと思ったんです。
そこで、子どもたちが夢中になっているトレーディングカードゲームを知って、これを農業でできないかなと思って。
謎解きのゲームイベントを商店会でやったことがあったので、そのゲームクリエーターの方に相談しました。
これはもちろん興味持っちゃいますね!
今の段階ではどのくらいの農家さんがイラストになっているんですか?
これからもっと増えるともっと楽しそうですね!
スターターキットに入っている中では、6名の農家さんが、それぞれ個性的なキャラクターの「やさい人」になっています。
これからも追加カードとして、まだまだ増える予定です。
追加のカードは、農業体験などのイベントの際に配られるので楽しみにしていてください。
カードは緑枠が野菜、ピンク枠が果物、黄色枠が花の種類となっていました。
農家さんの見た目だけでなく、趣味や個性もイラストに反映されているそうです!
●現在カード化されている農家さん
- 「高橋農園」髙橋健太郎さん
- 「田中農園」田中妙子さん
- 「よこきファーム」横山喜和さん
- 「金菜屋」髙橋金一さん
- 「大久保園芸」大久保憲二さん
- 「村越園」村越裕昭さん
追加カード
- 「大澤農園」大澤桜さん
- 萩原英幸さん
- 「鴨下農園」鴨下幸雄さん
農家さん以外にもお店の方もカードになっているんですよね!
そうです。私自身も野菜を活用した惣菜を提供しているのでサポートカードにしてもらいました。
それ以外にも市内の和菓子屋さんなどのお店の方に登場してもらっています。
農業は、それを販売するお店や、活用する飲食店などによって町とつながっていることも伝えたかったので。
お店のカードはサポートカードとして登場。
ゲームを優位に進めたり大逆転が狙えるそうです。
●現在カード化されているお店
- 出茶屋
- オリーブガーデン
- flowers & plants PETAL
- 和菓子処ならは
- PARITALY
わ~!和菓子を調べたときにお世話になった「ならは」さん!
とっても大きなフルーツ大福を作っていただきましたぁ!
まだすべての皆さんを紹介しきれていないのですが、HPにもサポートカードの皆さんを紹介するページを用意しています。
こちらのカードももっと増やしていきたいと思っています。
カード一覧も見れるんですね!楽しそう~!
カードゲームにしたり、イラストにしたり、地域の皆さんと連携したりと大変そうですが、発案からどのくらいかかって完成したのでしょうか?
2年くらいかかっています。資金の問題や、全体のイメージの相談などをしつつ、農家さんやお店の方に説明をして、取材させていただいて。
ここ数年、夏の天気は猛暑続きだったり、台風や集中豪雨など…、その他にも農家の人はいろいろと大変そうですよね。
こういった活動は今後「農業」にどのような効果がありそうですか?
天候の問題も農家さんを苦しめているのですが、小金井市のような都心に近い都市農業は、相続や後継者の問題で、宅地化が年々進んでいます。
私たちは、この町に農地のある風景を残していきたいと思っています。
消費地と生産地が近いことでできること、農地のあることの意味や農業のおもしろさを子どもたちに伝えることで、農業の大切さ、地元野菜の力を体の中に蓄えて、この町の未来につなげてもらえたらと思っています。
都会の農業もいろいろと苦労が多いと聞いたことがあります。
「トレーディングカードゲーム」の新しい視点で、農業の魅力や理解が広がるといいですね!
さっそくカードゲームをやってみたいです~!
もちろんこの場所でも遊べるのですが、ちょうど農園で体験会もやっているので一緒に行ってみませんか?
行きます!
2.「カード」を通じて農業を知る
先ほどのHPを見たのですが、「やさいじん」には物語もあるんですよね!
そうです。
さっきも言ったように、農業には様々な問題がたくさんあります。
このままではいけない、そういったメッセージも込めて、農業ができなくなってしまった未来のお話として物語を作っています。
そんな未来で「やさい人」という妖精が生まれ、皆さんはその「やさい人」と一緒にふしぎなタネを成長させて野菜を育て、人々に届けていく物語となっています。
※カードで登場する農家さんは「やさい人」(※人が漢字)となっているそうです。
ちょっとファンタジーでもあり、現実に起こっている問題でもあって大切なお話ですね!
農業を実際に体験し、体で感じてもらうために、今回のように農園でカードゲームをすることもあります。
農業を手伝って!といってもなかなか参加しない子供も多いのですが、「カードゲーム」をしようと誘うと参加してくれるんです(笑)。
この日は「大澤農園」でナスの収穫と一緒にカードゲームを楽しみます。
今はいろんなカードゲームがあるけど、自分の住む地域で生まれたゲームなんてテンションあがっちゃいますよね!
それだけじゃなく、実際にカードになった農家さんとも会えるのも楽しいポイントです。
今日は「サクラ2.5」のカードのモデルになった大澤桜さんが子どもたちにナスの採り方を教えてくれます。
ちなみに「サクラ2.5」は、スターターキットには入っていない追加のレアカードです。農業体験の参加者などに配布します。
カードの中の人が農業を教えてくれるってなんだか新しい!
ち、ちなみに2.5はもしかして2.5次元俳優⁉
桜さんはゲームや2.5次元俳優が好きということだったので、「育てている野菜」に加え、好きなものをデザインやキャラクターに取り入れています。
好きなものや趣味がデザインされているとさらに親しみやすいですね~!
あっ!早速、桜さんが子供たちに教えてくれてる!
ナスにも種類がいくつかあるそうで、今回のナスは背が高く育つものとのこと。
猛暑日でも子どもたちは元気にナスを収穫していました。
カードで誘われたはずの子どもたちですが、楽しそうにナスの収穫をしていますね~!素敵!
実際に野菜を採ると農業の大変さもわかるし、楽しさも感じられるね!
みんなで収穫したナス、今日はみんなで切って焼いて食べましょう!
そんなことまでできるんですか?さらに素敵!
包丁やフライパンを使ったことがない子も。
スタッフの皆さんが支えながら挑戦しています。
シンプルに焼いて、しょうゆをかけていただきます。
収穫の時にナスが苦手といっていた子が…、信じられないほど食べている!
やっぱり自分で採ったらおいしく感じちゃうよね!
カードゲームがなくても素敵な時間だね!
3.「農園」でカードゲーム大会⁉
「やさいじん」は実際にはどのくらいの年齢層の方が楽しめるのでしょうか?
小学生の低学年の子でもルールを教えてもらいながらやれば楽しく遊べる内容です。
ゲームとしては「鮮闘力」という数字を使った心理戦になっているので、大人の方も楽しめる内容になっています。
「鮮闘力」⁉鮮度が命ってことですか?
(笑)。
「鮮闘力」は「ふしぎなタネ」のカードに書かれている0~10の数字になります。
攻め側の人が最初に「やさい人」のカードを使い、勝利条件を「大きい」か「小さい」のどちらかに決めます。
次に守り側の人が自分の「やさい人」のカードで勝利条件を逆にしたり、変化させたりします。
それが終わったら「やさいじん!」の掛け声で「ふしぎなタネ」を出して数字のバトルをする流れです。
なるほど!大きい数字を出したいと思わせて、あえて小さい条件にしたり、相手との心の読みあいになるんですね~。
「ふしぎなタネ」は逆さに出すと数字を変えることができるので、いろいろな戦略が立てられそう!
その他にも「ふしぎなタネ」を出す前に使う「サポートカード」、裏にして置き後からオープンする「トラップカード」があるので心理戦が盛り上がりますよ。
最初は遊び方を知らなかった子どもたちもどんどん遊んでますね。
スタッフの方がしっかりと教えてくれるのがうれしい!
今後の追加が楽しみですね!
今後は、カードの追加だけではなく「やさいじん」をより詳しく知ることができる読み物を作ったり、畑で収穫体験をしたり、スタンプラリーや謎解きなどの町を楽しむ企画も開催していきたいと思っています。
野菜のデザインのカードゲーム?と思っていたけど、農業をここまで近くに感じて、そして知ることができることにびっくりしました!
追加の農家さんがどんな姿でカードになるかもとっても楽しみ!
そしてまたカードゲームだけじゃなく、農業のお手伝いや調理もやってみたいです!
定期的にイベントの開催を行っていますので、インスタグラムなどもぜひチェックしてみてください!
カードゲームは10月1日の発売になります
HP | https://www.instagram.com/yasaijin.official/ |
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インスタグラム | https://www.instagram.com/yasaijin.official/ |
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