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「かき氷」だけじゃない!
その代表ともいえるお店が荻窪にあるんですよね。
その名も…、らーめんとこおりのおやつ 「ねいろ屋」さん!
「ラーメン」と「かき氷」!?
「熱い」と「冷たい」、それぞれの人気のメニューだね!
真逆のものを同時いただくって、なんだか憧れちゃいますよねぇ。
「ねいろ屋」さんは荻窪駅北口の教会通りにあるんだね。
最近新しいお店も増えていたり、少し迷路みたいな楽しい通りだよね。
「かき氷」も「ラーメン」も大好きなのでさっそく行ってみたいです!
1.「かき氷」と「ラーメン」
荻窪「らーめんとこおりのおやつ ねいろ屋」
荻窪駅から徒歩5分ほど
「ねいろ屋」店主、松浦さんがお話ししてくださいました。
こんにちは。
「ねいろ屋」さんは、荻窪の人気ラーメン店「二葉」さんの場所を引き継いでお店を始められたんですよね!
そうです、私が「二葉 天沼店」に勤めておりましたが、2012年に閉店することになり、その場所で「ねいろ屋」をオープンしました。現在はその時の場所からはほんの少しだけ移動しております。
※「二葉」さんは上荻店があり、現在も営業しています。
「ねいろ屋」さんの「かき氷」はいつから始められたのでしょうか?
2012年のオープンから「ラーメン」と「かき氷」を提供しています。
店内にはその日の「限定ラーメン」と「かき氷」のメニューが書かれていました。
熱々の食べ物と、冷え冷えの食べ物…。いただく側は嬉しいですが、熱気あふれるラーメンの厨房でかき氷を提供するのは大変ではないのでしょうか?
もちろん氷が溶けやすいこともありますが、仕入れが全く違うものになるのでそちらも大変です。
一時期、当店と同じように「かき氷」を提供するラーメン屋などが増えたことがあったのですが、やはり大変さのほうが勝ったようでこの形で提供するお店は少なくなりましたね。
それでも12年も「かき氷」と「ラーメン」で営業されているのは理由があるんですか?
どちらも自分が好きだからですね(笑)。
片手間では絶対やらず、両方とも本気で作り、商売のことはあまり考えずに始めました。
最高の答えですね(笑)!
時間でメニューを分けることなく、営業時間であれば「ラーメン」、「かき氷」どちらもいただけるんですよね。
そうです。売り切れも稀にありますが、できるだけ来ていただいたお客様に楽しんでいただけるよう、いつ来ても提供ができるように心がけています。
12年続けているおかげでリピートしてくださるファンの方もいらっしゃいます。
もともとはミュージシャンだった松浦さん。その個性が店内にも感じられました。
オープン前には「かき氷」を楽しみにしている人が列になっていることもありますよね!
早速ですが…、「ねいろ屋」さんのお勧めはありますか?
「かき氷」ですと最初に話題になった人気メニュー「ピスタチオ」ですね。
これが人気になったおかげで「かき氷」を続けてこれたなと思うこともあり、個人的にも思い入れがあるのでお勧めです。本日は「女峰」という「イチゴ」と合わせて提供しています。
「ピスタチオ」の「かき氷」も珍しいですが、「イチゴ」との組み合わせも気になりますね!
「女峰」はこだわりの「イチゴ」だったりするのでしょうか?
「品種」で指定しても味がピンキリになるので、当店では全ての「生産者指定」をしているのがこだわりですね。
確かに同じ品種のイチゴでも味が全然違うこと多いです!
ピスタチオミルクに女峰 1,780円(税込)
ピスタチオの「かき氷」、始めていただきましたが美味しいですね~。
ピスタチオの香りやクリーミーさに、しっかり感じるイチゴの味わいがばっちり合います!
「ミルク」と付くメニューは「練乳」ではなく「牛乳シロップ」のような形で当店で作っています。乳脂肪分を入れないことでさっぱりと仕上げ、食後にしつこく残らない感じを大事にしています。
当店は「ラーメン」も「かき氷」も、食べた後に幸福感を感じるように心がけて作っていることも特徴です。
美味しくても食べ過ぎちゃって苦しいこと…ありますよね。自分のせいですけど…。
断面を見てもしっかりピスタチオミルクとイチゴが詰まっています。
季節ごとに変わる旬のものもお勧めですね。
今の時期では「桃」や「あんず」になります。
かき氷「もも」 1,480円 (税込)
しっかりと「もも」を感じます!
そして「もも」と一緒にふわっと消える氷がたまりません!
食感として「かき氷」に色々入れるほうが良いとも言われますが、当店の「かき氷」はシンプルに素材の味を楽しむようにしています。
程よいバランスで削られた氷
色々な「かき氷」がありますが、こういった素材の味を楽しむ「かき氷」だからこそ「ラーメン」と一緒に食べたくなりますね。
「ラーメン」のお勧めはありますか?
「ラーメン」では「レモンラーメン」が一番人気です。
レモンのすっぱさをしっかりと感じる特徴的なラーメンで、おかげ様で10年以上続いているメニューになります。
こちらはもともと限定での提供のつもりだったんですよ。
「レモンラーメン」、食べたことがないので気になります!
こちらのレモンも果物同様に生産者さんを指定してお願いしています。
麺のこだわりなどもあるんでしょうか?
「レモンラーメン」や「中華そば」麺については「逆のこだわり」と言いますか、シンプルで素朴な麺にしたくて老舗のラーメン屋さんの製法・レシピで作った麺にしています。
レモンラーメン 1,200円(税込)
さっぱりしたレモンが溶け込むスープが爽やかで美味しい!
この懐かしい感じの麺もたまりませんね。
確かにこれなら「かき氷」と「ラーメン」両方いけちゃいます。
こちらに乗っているは鶏肉のチャーシューでしょうか?
厚く切ってあるのでプリとしながらフワっとした食感が楽しめますね。
「かき氷」もですが「レモン」を使用したものが多いかと思いますが、こちらは何か理由があるのでしょうか?
私が愛媛県の出身で友人が県内の岩城島という小島で働いていたんです。
岩城島に行くと一面がレモン畑になっているのですが、友人が「レモンいっぱいあるけどいる?」「欲しい!」となったのが始まりです。
もらったレモンで最初は「スダチそば」のようにスライスをたくさん並べて試作したのですが、レモンの皮の苦みを感じてしまうのでスープに入れるようにしました。
地産地消とは少し違いますが、地元の名産を使った商品だったのですね!
レモンは常に仕入れられるものなのでしょうか?
レモンは夏に食べたくなりますがミカンと同じ冬の食べ物ですので、レモン農家さんに完熟したレモンを絞ってもらっています。これによってレモンのシーズンが終わっても通年で美味しいものを提供できるようになりました。
レモンを使った「かき氷」や「ラーメン」の他に「自家製レモンスカッシュ」もあるんですね!
レモンをスライスをした際の使わない部分がたくさん出るので、加工してレモンスカッシュにしています。
「かき氷」でも「ラーメン」でも、「生産者指定」をするほど、食材のこだわりがありますが大変ではないのでしょうか?
「生産者指定」は安定したおいしさを提供できるのですが、実はリスクもあります。農家さんは市場に出す場合はまとめてコンテナで送ったり決まった流れができていますが、直接やり取りをすると個別に梱包して発送してもらうことになるので手間や送料も発生してしまうんです。
それでも「生産者指定」を続けてこられたのですね。
鮮度が抜群なものが届くメリットがありますし、なにより同じ味だったとしても、知っている人から買いたいと思ってしまうので(笑)。
地元や農家さんと一緒につくる、そんな松浦さんの優しさや気持ちが込められて、
最終的に味にも影響しているんですね!素敵です。
自分としては子どもたちに「食文化を伝える」こともやっていかなくてはと思っています。
最近は物価高もあり安いものに目が行ってしまいますが、「ねいろ屋」で農家さんが作った良いものを知ってもらうきっかけになれば良いなと考えています。
ここでは味付けなども含め良いものを提供し続けられるようにしています。
「かき氷」や「ラーメン」のお店では少ない、小さなお子さん用の椅子もありました。
「かき氷」と「ラーメン」どちらもこだわりがあり、更に「食育」にまでつながるとは…!
地元の愛媛にも姉妹店があるのですが、すべて地産地消のものでラーメンを提供しています。目の前に海もあり美味しいものがたくさんあるのですが、地方のほうが「地のもの」を食べなくなっている印象です。
今年の6月末に新宿に「瀬戸内食堂 ねいろ屋」をオープンしました。瀬戸内の厳選素材を使用したラーメンを楽しめます。うどんとの合い盛つけ麺など期間限定メニューや、時間限定でテイクアウトで「かき氷」を提供しています。
住所 | 新宿区西新宿7丁目1−4 ゼンコウビル 1階 |
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営業時間 | 11:00〜21:00、金・土曜は24:00まで |
※変更などはSNSをご確認ください。 |
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定休日 | 基本無休 |
https://www.instagram.com/neiroya_tokyo_shinjuku/ |
…別日…
限定メニュー「汁なしレモンそば」 1,100円(税込)
エスニックな味付けが「レモン」にぴったり!
「レモンラーメン」と同じく、国産の味の濃いレモンなので酸っぱさが心地良い感じで、ネパール山椒や辛味も効いて夏にぴったりでした~!
最後に、「ねいろ屋」さんの前から荻窪エリアで「ラーメン」を提供されていたかと思いますが、この辺りの良いところはありますか?
私は東京に来てから阿佐ヶ谷に25年くらい住んでいます。
昔は高円寺・阿佐ヶ谷はサブカル要素がとても強かったんですが、ここ十年くらいで洗練されてきた印象です。荻窪も含め、杉並エリア商売をする人に優しい、懐が深い印象ですね。
荻窪で「ラーメン」と「かき氷」の二刀流、そのこだわりを感じられました。
本日はありがとうございました!
住所 | 杉並区天沼3丁目6−24 |
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営業時間 | 11:30〜20:00 |
定休日 | 基本無休 |
https://www.instagram.com/neiroya_official/ |
2.「かき氷」と「商店街」
中野ブロードウェイに向かう中野サンモール商店街に素敵な甘味処があって、「かき氷」も気になってるんですよねぇ。
中野は昔のお話しも、そして今も楽しい場所だったね!
中野サンモールの「梅家」さんだね!
昔からあの場所でお店をされているんだよ。
梅家さんは中野サンモール商店街の理事さんでもあるそうだよ。
中野サンプラザは閉館してしまったけれど、中野は変わらずに唯一無二の街だよねぇ!
変わりゆく中野を昔から見て、お仕事をされて、そして支えてる方がいるんですね。
商店街さんって実際どんなことしてるんだろ?
中野サンモールという独特な場所だからこそ気になっちゃうね!
「梅家」さんで「かき氷」をいただきながら少しお話しを聞いてみようか!
中野「梅屋」
中野駅北口から徒歩4分ほど
梅家の店主、岡村さんがお話ししてくださいました。
わぁ〜!「かき氷」、たくさん種類がありますねぇ!
こんにちは、最初は王道のシロップが中心だったのですが少しずつ増えてきました。
餡子は北海道産の大納言小豆を炊いてお店で作っています。
期間限定のものも用意していますよ。
甘味処の宇治金時も気になりますし、期間限定の「ポップスター」も群を抜いて派手で気になりますね〜!
ポップスター 880円(税込)シロップは5種類からお好きな味を選べます。
アニメのイベントが中野で開催されたり、サンモールを訪れる若いお客さまも
増えてきましたので、映えを狙った今年の新メニューです。
アニメのイベント!中野らしいですが、梅家さんも参加しているんですね〜。
ちょっと意外でした!
実は昔アニメのお仕事も少し関わったことがあって…、何よりこのようなイベントに参加するってとても楽しいじゃないですか!
去年も同じ頃に別のアニメの企画にも参加させて頂いています。
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
ややっ!これは「このマンガがすごい2019年、オトコ編」第1位の作品じゃないですか!ご自身も楽しんで企画に参加する、素敵な考えですね〜。
中野はサブカルチャーの聖地とも言われているので、こういった舞台になったりもしますし、最近では腕時計人気が高く、専門店の多い中野に来て街を楽しんでいる方もおりますね。
岡村さんは中野サンモール商店街の理事もされているとのことですが、商店街として地域の関わりや活動されていることはあるんですか?
地域の子どもたち、学生の皆さんと中野サンモールの賑わい作りを積極的に行っています。
空中水族館、空中ギャラリー、アールブリュットと子どもたちが描いた作品や、正規の芸術教育を受けていない人が生み出すアートを大きくアーケードに掲出しています。
「空中水族館」や「空中ギャラリー」が終わり、夏はサマーセールで盛り上がる中野サンモール商店街
通るたびにいつも楽しく見ています!
子どもたちや学生さんも自分たちの絵が、みんなが通る中野サンモールで飾られたら嬉しくなりますね。そして商店街もアートで賑わって一石二鳥!素敵です。
主催ではないのですが先日7月13-14日には20回目の開催となる中野チャンプルーフェスタが開催され、中野サンモールをエイサーが踊りながら練り歩く「道ジュネー」が賑やかに通りました。
「中野のオキナワ」のあのイベントですね!
いつもは中野サンプラザで開催していたと思いますが、今年はどうなったのですか?
今年からは会場は「四季の森公園」と「中野駅北口広場」で開催しています。規模としては大きくなりすごく賑わいました。
中野はサブカルチャーの要素もありながら、こういう地域のイベントもしっかり楽しめる魅力的な場所ですね。
沖縄のお話していたら「かき氷」、食べたくなってきました~!
「梅家」さんで人気のものはどちらになりますか?
見た目も可愛い「白熊」が人気ですね。その他にも、やはり手作り餡子のもの、あとあんずも人気ですよ。
白熊 850円(税込)
かわいい~!
かわいい~!なんだろう、食べるのがもったいない気もしちゃいます。
だけど時間との戦いだよ~(笑)!
断面を見ると、フルーツなどがぎっしり!
裏側も果物でかわいらしい!
そしてシロップではなく練乳とフルーツを楽しむ、このシンプルな感じがたまりませんね。
ちょっとだけかわいそうだけど、中も美味しいです!
手作り餡子を使った「宇治金時」もお願いします!
宇治金時 850円(税込)
氷もほどよいふわっと感ですね!
そして餡子が上だけじゃなく、底にもたくさんです!
餡子で食べる「かき氷」も美味しいですね~。
餡子もふっくらで美味しいです!
中野サンプラザが閉館となりましたが、「梅家」さんや中野サンモール商店街は関係があったのでしょうか?実は店内のたくさんのサイン、気になっていたんです!
そうですね。コンサートがある日はコンサートの前後でうちのお店を利用してくださるお客様も多くいらっしゃいました。
また商店街としても、コンサート主催者さんに相談して、アーケードで流す音楽をできるだけコンサート出演者さんのものにしていたんですよ。
コンサートを聴きにきた方にはたまりませんね~!
「梅家」さんで甘味はもちろん食事もいただけますから、コンサートと合わせて中野を楽しむには最適でしたね。
「梅家」さん、中野サンプラザとブロードウェイの中間地点でもありますね!
きっとコンサートに来たたくさんの方の思い出に残っていると思います。
食事メニューだとどちらが人気だったのでしょうか?
「お好みずし」や「五目ご飯」が人気ですね。
「お好みずし」650円(税込)
「五目ご飯(みそ汁、お新香、小鉢付)」900円(税込)
先ほどから店頭でどんどん「お好みずし」や「いなり」の注文がはいりますね。
お持ち帰りも人気なんですね!
「梅家」さんは昔から営業されている印象がありますが、いつごろオープンされたのでしょうか?
祖母が昭和31年にオープンし、私の両親と3人で続けてきたんです。
10年ほど前に私がお店を引き継ぎました。
昭和31年…、つまり68年前ですね。すごいです!
ずっとこの場所だったのでしょうか?
そうです。昔は2階が自宅だったので、よくこの辺りで遊んでました。
中野サンプラザもいつも眺めてましたよ(笑)。
岡村さんはもともとお店を継ぐつもりだったのでしょうか?
そうですね、それまでは別の仕事をしてはいたのですが、いつかお店を継ぐのだろうなと思っていました。商店街の理事についても父の代からやらせてもらっているので、そちらも引き継いでやらせてもらっています。
別のお仕事から甘味処と商店街の理事と、とても大変そうですね。それでもアニメや地域のイベントなどフットワークも軽やかで素敵です!
ありがとうございます。
中野サンプラザは閉館しましたが、最近はお店の横の通り、北口三番街商店街など外国人に人気で賑わいは途絶えません。
これからも中野エリアが賑わってくれると嬉しいなと思っています。
「北口三番街商店街」はSNSなどを通じて外国人に人気。
中野はとても個性的で、新しい学園エリアができて、古き良きエリアも残っていて、これからも国内外からも愛される街ですね!
本日はお忙しい時間に色々と貴重なお話しを聞かせていただきありがとうございました!
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