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中央線と暮らす〇〇(まるまる)
吉祥寺の本屋さん編(緑のゆび)

2023.08.04
INTRODUCTION
魅力・不思議
街の本屋さん、どんな本屋さんを思い浮かべますか?
吉祥寺にはたくさんの本屋さんがあって、個性も様々なんですって。
電子書籍やオンラインショップもたくさんある中で、いったいぜんたい「吉祥寺の本屋さん」にはどんな魅力が隠されてるっていうの?

絵本を届け続けた店主さんの街の本屋さん

緑のゆび

吉祥寺の本町エリアには、もうひとつ絵本のお店があるみたいだよ。

緑のゆびさんだね!
ちょっと住所を調べてみると…っと。

…検索中…

こ、こ、こぐま社さん!
このお店の店主の方、絵本を作っている会社の社長さんだったんですって~!

あの「こぐまちゃんシリーズ」の⁉

そう!絵本のプロフェッショナル!

プロフェッショナル!

店主の吉井さんは、絵本出版の「こぐま社」社長を経て、「緑のゆび」をオープン、絵本・児童書の普及のための活動をされているそうです。

見て!入口にこぐまちゃんや「11ぴきのねこシリーズ」のとらねこ大将がいる!

こんにちは~!
入口にもこぐまちゃんたちがいましたが、ここはこぐま社さんの本を扱っているお店なのですか?

こんにちは。
もちろん、こぐま社の本もありますが、私たちがこれまで絵本や児童書に関わってききた中で、子どもたちに見せたいもの、届けたいものをセレクトして、絵本や児童書、紙芝居などを中心に扱っています。
新刊書がほとんどですが、一部で古書も扱っていますよ。

絵本のプロだった皆さんがセレクトしているなんて、どれも気になります!そして、紙芝居はあまり見かけないので嬉しいです!

このお店には、大人の方が子どもたちのために何かをしたい、読み聞かせをしてあげたい、と思って本やネタを探しに来てくださることも多いですよ。

ここにあるセレクトされた絵本は子どもたちに読んであげたくなりますね~!
ここの商店街も個性的なお店が多かったですが、吉祥寺のこの場所でお店を始められた理由はございますか?

吉祥寺が人気のある街ということもありますが、古いものと新しいものがうまくミックスされていると感じています。
ここの吉祥寺中道通りはそれが融合していて、商店街を通る皆さんの年齢の幅も広く魅力的に感じたところですね。

確かに、途中にいろいろな専門のお店から、ふしぎなお城みたいな場所もありました!

私たちは出版関係で仕事をしてきましたが本屋は初めてです。
本を通して、本と人が出会う、人と人が出会う場所を作りたいと考えはじめたのが本屋の始まりでした。
自分が関わってきた児童書の中で、子どもたちに届けたい本もあったのでそれを扱うお店を始めようと、ここで2022年の1月にオープンしました。

店内に「みどりのゆび」という絵本もありますが、お店の名前である「緑のゆび」と関係があるんでしょうか?

お店の名前はモーリス・ドリュオンの「みどりのゆび」という絵本からつけています。
主人公のチトという少年には不思議な能力があり、触ったものが草花になっていきます。
そのチトの純粋で優しい気持ちが、町の中を変えていき、それがどんどん広がっていく。
このお店もそういった場所、拠点になれたらと名前を付けました。

―店内には色々な時代の「みどりのゆび」の絵本が―

ここではいろいろなイベントも実施しているんですよね!

定期的に私も「えほんを楽しむ絵本講座」などの講演会をしたりしています。講師の方を招いてワークショップや講演会なども実施しています。
また、吉祥寺という場所もあってか、多彩な人たちが集まってきて、いつも新しいことが始まっています。
これからもそういったことは続けていきたいと考えています。

※イベント情報はインスタグラムで発信しているそうです。チェックしてみてください。

絵本以外にもかわいい作品が並んでいるのは、そういった人が集まるこのお店ならではですね!ここ動物たちの作品もとってもかわいいです。

これはっ!かわいいですねぇ…。

おすすめの本を聞かせてもらっているのですが、吉井さんのおすすめも教えていただけますでしょうか?

私がよくおすすめしているのは、1940年代にデンマークで作られた「あおい目のねこ」という絵本です。
この猫がとにかく前向きで、青い目のせいで仲間外れにされたりするのですが、何事にもめげない、くじけないんです。
ちょっと他力本願なところがあったり、前向きな生き方がうまくいく物語で、元気がでる絵本です。

絵本の業界にいた吉井さんのおすすめ、早く読んでみたいです!

これ以上、前向きで元気になっちゃうの⁉

そういえば、結局、動物の植木鉢を購入しちゃいました!(笑)

前向きすぎる~!(笑)

緑のゆび
住所  吉祥寺本町4-1-3 村上ビル1階  
営業時間: 11:00~18:00
定休日: 月曜日 祝祭日は営業
HP:  https://midorinoyubibook.com/  

※訪問時の情報となります。以下よりご確認の上、ご来店ください。

【おすすめ本をプレゼント】

今回お店の皆様にご紹介いただいた本は、中央線と暮らすアプリの1日1回運試しくじの景品としてプレゼントを予定しています。後編の本も含め、抽選で計12名様にプレゼントいたします。ぜひご応募ください。

吉祥寺の本屋さん編

【前編】では市内の絵本専門店や自分で出店できるカフェを、【後編】では吉祥寺エリアの古本屋さんと旅の本屋さんを訪れます。素敵な本屋さんをぜひチェックしてみてください。