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●新企画「中央線と暮らす〇〇な人(企業)」
「中央線と暮らす〇〇な人」では中央線沿線で活躍する企業や人に注目して、その活動や魅力を伝えていきます。
第1回は国立にある「おしぼり」をメイン商品として扱う「FSX 株式会社」さんです。
これまで色々なお店にお邪魔してきたけど、本当に素敵なお店がたくさんあるねぇ。
最近は SNS を使って個人店舗でも独自の魅力も伝えやすくなったよね。
お店で使う資材や仕入れなんかも昔に比べると便利になったのかな?
流行に併せて、小さい規模でも頼めるサービスや商品も増えているみたいだよ。
そうそう、飲食店で使われている「おしぼり」。
これを扱う企業が国立にあるんだよ。
「おしぼり」だけに注目したことはなかったけど、お店で「おしぼり」がないって考えるととってもイヤです~!
布のしっかりした「おしぼり」があるだけで安心感があるよね。
手をふくだけじゃなく気持ちもホッとしちゃう。
小さくても「おしぼり」がないとカフェで食事でもこまっちゃうよ!
そう考えると「おしぼり」って生活になくてはならないものになっているんですねぇ。
あのしっかりした布の「おしぼり」はいつも気持ちよく利用しているけど、使い切りじゃないんだよね?
確かに気になるねぇ~、多分そうだと思うけど…。
国立の「おしぼり」を扱う 「FSX 株式会社」さんは、以前は工場見学も行っていたから、もしかするとお話しを聞かせてもらえるかも?
工場見学、やっているなら行ってみたいです!
「おしぼり」工場にお邪魔できるなんて…、
これまでと違った「中央線」の魅力が見つかりそう!
1.国立にある「おしぼり」企業「FSX株式会社」
FSX 株式会社の淺井さんがお話ししてくださいました。
こんにちは、こちらで「おしぼり」の工場見学もできると聞いたのですがお願いできますか?
ごめんなさい、工場見学は外出など制限があった時期から少しお休みしているんです。
ただ今日はせっかく「おしぼり」に興味をもっていただいたので…、特別にご案内させていただきますね。
※工場見学はまた再開できるように準備しているそうです。
▲ちょうどキレイな「おしぼり」がトラックに積み込まれていました。
ありがとうございます!
嬉しい~!
これまで「おしぼり」って当たり前のように使っていたのですが、こちらで生産されているのでしょうか?
ここ東京本社では、カフェなどで利用されている使い切りの「ポケットおしぼり」の生産と、飲食店などで利用されている「布おしぼり」を回収しきれいにして、再びお貸しできるように洗濯などの作業を行っています。
▲工場に入ると使用済みの「おしぼり」が機械のレーンで運ばれてきます。ここで一度人の手でチェックされ、次の工程に移動していきます。
ずっと気になっていたのですが、いつもきれいでまっしろな「布おしぼり」。
これは使い切りではないんですよね?
はい、「布おしぼり」はレンタル商品になります。
この工場で洗濯して、再度貸し出しをしています。
飲食店の前で使い終わった「おしぼり」を見ることもありますが、汚れてしまったものも混ざっていますよね…?
そういった物が紛れていても、あんなにきれいで気持ちよく使える「おしぼり」に復活するのですか?
「布おしぼり」はきちんと使えば 50 回転は使える強度と言われています。
実際は汚れがひどかったり、ダメージが大きいものもあるので、平均して20回転ほどになっています。
▲工場内を仕分けされ天井側のレーンで運ばれている「おしぼり」たち。
貸し出すものでありながら、「おしぼり」という商品の特性もあるための悩みも多そうですね…。
グラスなんかを割ってしまい、それをおしぼりで拭いて返却されると、ガラスが残ってしまうことがあります。その他にも魚の骨だったり。
「おしぼり」は金属探知機にも通していますが、これらはそれに探知されませんので…。
ご使用になる方が安心してで使用できるように、提供する前にそういったものは絶対に取り除かなくてはなりません。
▲仕分けが終わったらは 10 層もある巨大な洗濯機に「おしぼり」は移動します。
5層目までは洗い、そこから 9 層目まではすすぎ洗い、最後の層で抗ウイルス・抗菌の「VB(ブイビー)」の処理がされているそうです。
確かにお酒の場など、こぼしちゃったものを「おしぼり」で拭いちゃうかもしれません~。
「おしぼり」はレンタル商品ですから、大切に使わないといけなかったのですね。反省です。
返却されない「おしぼり」もあったりするのでしょうか?
先代からは創業より「何よりもおしぼりの回収が大切だ」と言われています。
返却される「おしぼり」はバラバラになっていますので、貸し出した数がきちんと返却されているかを、その場で確認することが難しいんです。
そこで弊社では写真を撮ると、そこに何枚「おしぼり」があるかを判別するアプリを開発しました。
まだ 100%の精度とはいきませんが、画期的なアプリになりそうです。
「おしぼり」の数量判別アプリ!
今の段階で実際に回収される「おしぼり」はどのくらいになるのでしょうか?
回収は 90%ほどになっています。
約 1 割が返ってこないと考えると…、月で何十万本という数になるんです。
▲洗濯機の後、脱水されて出てきた「おしぼり」の塊。次の工程に行くために今度は上に運ばれていきます。
本来は使えるものですから、何十万本が返ってこないと影響が大きいですね。
それにしても、これは難しい問題ですね。
あまりお店の方に厳しい条件を付けるとお取引に影響がありそうですし、かといっていつも汚されてしまったり、返却がされなかったりを見過ごすわけにもいかないですし…。
そうなんです。そういった意味でも弊社の人材で求められるのは「コミュニケーション能力」と「チャレンジ精神」なんです。
「おしぼり」を貸し出すお客様(お店)との関係を築き、お約束と違う使われ方や、返却がなかった場合はしっかりとお伝えできるかが大切です。
▲キレイになった「おしぼり」が別室に運ばれ、最終チェックを人の目で行い、おしぼり包装機へ流していきます。ベテランの方はすごい速さでおしぼりを判別し仕分け、包装機へセットする作業をおこなっていました。
「おしぼり」は FSX 株式会社さんの商品であり財産ですから、返却についてはしっかりお伝えしないとですね!
どうしても汚くなってしまった「おしぼり」はどうされているのですか?
染めて見分けられるようにして「掃除用のタオルやウエス」として生まれ変わります。
それはお店でも必ず使うものですから嬉しいですね!
▲折りたたまれた「おしぼり」は、いよいよ最後の工程。袋詰めを行います。
▲袋詰めされた「おしぼり」は元の工場に戻り、出荷されていきます。
2.「おしぼり」の歴史と、創立 57 年「おしぼり」企業
工場で「おしぼり」がキレイになる様子、とっても感動しました!
生活の中でず~っと使っている「おしぼり」ですが…、FSX 株式会社さんはいつから「おしぼり」を提供されているんでしょうか?
1967 年に先代の藤波璋光が東京都国立市で藤波タオルサービスを創業しました。
2013 年に息子である藤波克之が代表取締役社長に就任し、現在の場所に本社工場も移転を行いました。
先代は一線を退きましたが、今ではシンボルのような存在となっており、社員からも愛されております。
(顔はちょっと怖い方ですが、人柄がとっても良いんです。)
戦後、日本が発展を始めた頃から「おしぼり」のサービスをされているのですね!
「おしぼり」のサービスは昔からあったものなのでしょうか?
「おしぼり」は、諸説ありますが江戸時代に生まれたと言われています。
当時は今と違って車のような交通手段がないので、物流の要は「人の足」でした。
そのため宿場町などでは、汚れた身体を拭いていただく、「衛生面でのおもてなし」から「おしぼり」が生まれたと言われています。
そ、そんな昔からあったサービスなんですね!
現在、FSX 株式会社さんで行っている「おしぼり」の事業はまた異なるものかと思いますが、具体的にはどのようなサービスをされているんでしょうか?
高度経済成長期と呼ばれる頃には「マッチ」と「おしぼり」が喫茶店などでよく配られていました。
先代は「マッチ」が物のサービスであるなら、「おしぼり」はホッとする心のサービスだと考え、57 年前にここ国立で「おしぼり」の貸し出しをスタートしました。
その発想や考え方は、先代の人柄からくるものだと思います。
先見の明ですね…。
マッチはライターに変わってしまいましたが、「おしぼり」は今でも皆さんに使われていて必須のサービスですから。
着眼点がすごいです!
創業当時、先代は一人で洗濯して、折って、配達もしていたそうです。
またそういったビジネスモデルがまだまだ周知されていないこともあり、「おしぼり」は貸したら返してもらうもの、レンタルサービスであることをまずは知ってもらうことからスタートしました。
その後、従業員を雇い始めたので、その従業員の家族も大事にしなくてはならないと、現在の形まで成長してきました。
それが今の社風にもなっていて、社内はアットホームな雰囲気になっています。
「おしぼり」を利用するお客様、提供するお店の皆さん、そしてサービスをされている FSX 株式会社さん、そしてそこで働く皆さん、たくさんの人が関わっているのですね。
自分もここに入社するまで「おしぼり」については深くは考えたことがなかったのですが、改めて考えると「おしぼり」はあると絶対に嬉しいものだと感じました。
お話し聞いていると、淺井さんの「おしぼり」の熱量がすごい伝わっています!
社長はもっとすごくて、お話ししたらもっと深い話ができると思いますよ(笑)。
3.発掘!「おしぼり」の可能性
正直、最近までの数年間は、生活に制限があり飲食店からのご依頼も少なかったのではないでしょうか?
そうですね、影響は正直ありました。
ただ、それまでの弊社独自の事業や挑戦のおかげで、影響を最小限にとどめることができ、逆に新しい発見や出会いも増えたと思います。
制限がかかる前から色々な取り組みをされていたのですね!
具体的にはどのようなことになりますか?
経済や環境の変化で「おしぼり」を利用する店舗の方たちが経費削減を考えたとき、「おしぼり」もその対象になってしまいます。
実際に不況の時など大変なところもありました。
今までで売上を伸ばすのであれば、たくさんの「おしぼり」を作って販売・貸出をしようとしていました。
ただ、それを続けると他社と比べて価格を安くしての繰り返しとなってしまうため、弊社独自で「おしぼり」の可能性・価値を見つけようと考えるようになりました。
例えば、白が当たり前だった「おしぼり」を「カラーおしぼり」にしたり、「おしぼり」に香りを付ける商品の開発も行いました。
また「おしぼり」は法律で次亜塩素酸ナトリウム水溶液に一定時間浸すなど、衛生指導基準があるのですが、さらに安心安全なものを作ろうと考え、東京工業大学・慶応義塾大学発のベンチャーと「VB」を開発しました。
「VB」を配合した商品は 2012年から販売をしています。
また、最近では、この「VB」に、肌へのエイジングケアをサポートする機能があることがわかってきています。
※VB(ブイビー)は、抗ウイルス・抗菌を安全にかなえる特許技術です。
最近は特にウイルスに対して敏感なところもありますが、以前から開発をされていたんですね!
ここでも先見の明ですね。
お客様の声に応える形で飲食店さんが助かるようなサービスとして、「おしぼり」と併せて備品などをお届けできる「ロジスティクス」の仕組みも整えました。
それに併せて「通販」の環境も整えていきました。
また、以前までは電話やファックスで注文を依頼されていたのですが、お客様側ももちろん手間ですし、我々も確認して準備するのに時間がかかってしまっていたので、自社で発注用のアプリも開発しています。
忙しい飲食店さんなどは注文ややりとりが1つにまとめられて楽で安心ですね。
企業としての行動力も素晴らしいです!
制限でお店が閉まってしまった時期は「布おしぼり」は 7 割減まで落ち込みましたが、開発していた「VB」も需要が大きくなりましたし、在宅時間が多いことでオンライン通販の利用も増加しました。
制限のある時代は確かに厳しい時期でもありましたが、新しい挑戦や発見もあり、我々のことを知ってもらうきっかけにもなったと感じています。
現在は、これまでの「布おしぼり」ももとに戻りつつ、オンライン通販面も伸びているので、一つ壁を乗り越えて成長できたと思います。
4.さらなる癒し。アロマ香る新しい「おしぼり」
「布おしぼり」の他に「ポケットおしぼり」の製造もされているとのことでしたが、
「ポケットおしぼり」はどのような商品があるのでしょうか?
「紙おしぼり」は、昔はすぐ破れるなどの声をいただいていました。
そこで布のような肌触りの不織布で植物由来の生地を使用し、アロマの香りも加えられるように、特注で「ポケットおしぼり」の機械を作りました。
現在(2024年3月時点)、主に、国立の工場では、雑貨品のポケットおしぼりを、上野原工場では化粧品基準のポケットおしぼりを製造しています。
こちらの製造しているところも見に行ってみましょう!
見たいです!
▲「ポケットおしぼり」を製造する機械。どんどん厚手の生地が折られ、パッケージされていきます。
せっかくなので、アロマ入りの「ポケットおしぼり」、ちょっと使ってみてください!
わっ、すごく落ち着く香り!
こういったものってちょっと人工的な香りかなと思いましたが、安らぐアロマの香りです!
VB-COSME-おしぼり アロマプレミアム
アルコールが入っていないのでそういった嫌な香りもなく、何よりお肌にも優しいんですよ。
香りは、シトラール、ラベンダー、ペパーミント、ローズ、ベルガモットがあります。
また森をテーマにした商品もあり、こちらは「ヒノキ、ニオイコブシ、クロモジ」の3種類があります。
VB-COSME-おしぼり アロマプレミアム with yuica
なんと嬉しい!
プレゼントでも嬉しいですし、ホテルなどに置いてあったらとっても嬉しくなっちゃいます。
これまでの「おしぼり」と異なる化粧品基準としたことには何かきっかけがあったのでしょうか?
おしぼりは薬機法では、「雑貨」というくくりに分類されます。薬機法上、体に使ってよいとされているのは、化粧品、医薬部外品、医薬品等。それ以外のものを「雑貨」としています。
おしぼりは「雑貨」であるため、本来なら体に使ってはいけないことになるのですが、厚生労働省の通達により、「手指の清拭には用いてもよい」ということになっているのです。
そこで、手指以外の体全体におしぼりを気兼ねなく使っていただけるよう、「VB-COSME-おしぼり」は工場や製造方法、成分などを化粧品基準に対応させ、「雑貨」ではなく「化粧品」として登録したので、「顔や体を拭いていい」と言えるようになったのです。
どのおしぼり屋さんも、厚生労働省の基準を守って製造しているので、顔を拭いても問題はありませんが、ただ法律上では縛りがあり、メーカー側は「顔や体を拭いていい」とは言えなかったんです。
そんな基準があったとは…!
使う側は簡単に考えていましたが、身体を拭いたりするためにも思わぬ壁があるのですね。
5.「おしぼり」で国立を盛り上げる!
創業から国立が拠点となっているそうですが、ここ国立の良さはどこにありますでしょうか?
まず思うのは国立や多摩エリアの皆さんは人柄が良くて、新しいことも受け入れていただけるということです。
我々の仕事は毎日使う「おしぼり」を扱うレンタル事業なので、人と人のやりとりが基本となります。
嬉しいことにお店の方からご紹介などをいただき新しいお仕事につながることも多くございます。
人に紹介したくなる企業って素敵ですね!
FSX 株式会社さんが「布おしぼり」を貸し出しているのはどのエリアになるのでしょうか?
「布おしぼり」は基本的に生ものなのですので、お届けは東京と埼玉・神奈川の一部になります。
お届けや回収が必要ですよね?
それもまたこの国立の場所は強みだったりしますか?
はい。国立は東京の中間地点として、都内にも1時間ほどで行くことができます。
またグループ会社「FSX 富士株式会社」がある山梨県富士河口湖町へも1時間程で行くことができます。
その途中には化粧品基準の「ポケットおしぼり」を製造する上野原工場もあり、国立から離れることは考えられませんね。
地域と連携して何かされたりもしているのでしょうか?
国立市さんに丸型タイプのおしぼりも寄贈させていただきました。
また、5 月に開催される「LINK くにたち」リレーマラソンに参加しています。
参加はコスプレのような恰好でも OK なんです。
「おしぼり」を入れられる弊社のトラックをダンボールで作り、それを身に付けて参加して冷凍した「おしぼり」を配りながら走っています。
以前は弊社の足の速いスタッフが本気で走って順位を競っていましたが、今では気にせず楽しんで参加しています(笑)。
もちろん宣伝にもつながればとは考えていますが、こういったイベントは、会社が盛り上がるように楽しく参加しています。
「LINK くにたち」リレーマラソンは大学通りを3時間、仲間とバトンをつなぎ走り続けるんですよね!
楽しそうで大変そうです(笑)。
その他にも近くにある西野農園さんと「東京お米サロン」という活動をしています。
東京のお米自給率は非常に低いのですが、国立の西野農園さんは 300 年以上続くお米農家さんです。
2年前にお声がけいただき、ご支援をさせていただいております。
東京でお米、そんなイメージなかったです!
「東京お米サロン」はどのようなものでしょうか?
西野農園さんの場所で、農業体験や交流など楽しみながら、色々な人に農業を知ってもらい継続していく活動になります。
実際に田おこしから田植え、稲刈りを社員の家族、地域の人を招き行っています。
去年は1エリアを弊社が担当することになって、地域のスポーツ団体さんと一緒に、人力で田おこしをしました。
その時は大人も子供も関係なく汚れてもよい恰好で泥まみれになって走りまくって競技をしました。
弊社もチームビルディングだったり、地域の方との交流だったり、子どもたちの食育にもつながっています。
1日農業体験は楽しそうですが、1エリアをずっと担当するとなると…、通常のお仕事もあるので大変ですよね?
正直大変は大変なのですが、弊社のチャレンジ精神からも挑戦しています。
それと子どもたちが疲れも知らず一生懸命頑張ってくれる姿を見ると、我々も元気をもらっています。
会社としての成長だけでなく、地域の成長にも大きくかかわっているんですね!素敵です。
まずは弊社が国立で頑張ることによって、地域に貢献できればと考えています。
「おしぼり」の会社がある国立、国立には「おしぼり」会社があると思っていただけると嬉しいですね。
6.「Oshibori」の未来・ビジョンとは
今日はたくさん「おしぼり」について教えてもらいましたが、さらに「おしぼり」は進化するのでしょうか?
FSX 株式会社さんの考えやビジョンを教えてもらえますか?
今後の FSX 株式会社としては、これまで築いてきたものを軸として、「新しいおもてなしの感動を創造し、世界中に笑顔を届ける。」というミッションを掲げています。
その目標のために、これから数年は「おしぼりを再発明する」をビジョンに事業をおこなっていきます。
「発明」ではなく「再発明」なんですね?
最初にお話しした通り、「おしぼり」が江戸時代に提供されるようになり、高度経済成長期にキレイな「おしぼり」を提供しようと専用の洗濯機、包装機などが開発されました。
それがまず1つ目の発明の時期だと考えています。
そこから弊社では「カラーのおしぼり」「VB」など、付加価値を掘り起こしてきました。
ここからはさらに眠っている「おしぼりの価値」を創造して、お客様に提供していくことが必要だと考えていますので「再発明」としています。
「物」としてだけでなくサービスや業態、取引先なども含め、新しい「おしぼり」を生み出していき、「おしぼり業界のパイオニア」となりたいと考えています。
今日お話を聞いて、想像以上に「おしぼり」の可能性・未来性を感じました!
具体的にどんな取り組みをこれからされるのか教えていただけますか?
1つは最初にご紹介した「VB」の研究があります。
実は「VB」にはすでに論文として発表もした抗老化作用や抗酸化作用の他、まだ解明されていない可能性もあります。
そういった物を研究するため、4月から本社工場の一角で「FSX ラボ」を作り、研究職の方も招いて研究を進めていきます。
ラボまで…、やはり挑戦にはそれなりの準備や覚悟が必要なんですね!
次には海外への「おしぼり」の浸透です。
ここ数年のウイルスの脅威もあり、世界的に手指衛生の概念が変わってきました。
現在、現地の市場調査を行い、アメリカでも展開ができるように進めています。弊社としてはウェットタオルではなく「おしぼり(Oshibori)」として広めていきたいと、色々な活動しています。
例えばアートイベントなどで、おしぼりをキャンパスに見立てて著名なアーティストの方
20 名ほどに刺繍でデザインをして頂きました。
Oshibori!
海外旅行でFSX 株式会社さんの「おしぼり」が出てきたら嬉しくなりますね。
7.工場内のおしぼり動画をチェック!
★4月のプレゼント
今回ご紹介した「FSX株式会社」さんのアロマ香るおしぼり「AROMA Premium」などが入ったセットを10名様、後半で特集する中央線のカフェ3店舗から約1000円分の商品チケットを各3名様、合計19名様に中央線と暮らすアプリの1日1回運試しくじの景品としてプレゼントを予定しています。ぜひご応募ください。
※カフェで利用できる内容については後半の記事にてご紹介いたします。
※セット内容は写真と異なります。