
INDEX
1.ショコラティエやマニアも勧めるチョコレートの魔術師のいるお店「マ・プリエール」
チョコレート好きが集う伝説のお店がJR三鷹駅近くにある…、そんなネタを情報筋から頂いているんですよぉ。
情報筋って…(笑)。
前にコーヒーのお店の方が教えてくれたお店だよね!
今回、伺ったチョコレートのお店の方からも「チョコレート好き」が集うお店だって聞いたよ~。
他のチョコレート店の方も注目されるお店…、気になります!
三鷹駅北口をまっすぐ歩くとそのお店、「マ・プリエール」さんが見えてくるよ。
ずっと気になっていて、来たかったお店なんだよねぇ!


「Ma Priere~マ・プリエール~」
JR三鷹駅(北口)から徒歩8分ほど。

Ma Priere(マ・プリエール)のオーナーシェフ、猿舘さんがお話ししてくださいました。

店内はチョコレートを中心に、ケーキ、焼き菓子やジャムと幅広い商品が並びます。
「マ・プリエール」はチョコレートがメインのお店ですが、お店としてはケーキ屋さんのように感じる見せ方にしています。
日本ではチョコレート屋さん、ケーキ屋さんの違いがあいまいなところはありますが、実際に「マ・プリエール」のお店に来ていただくと、8割以上がチョコレートを扱った商品になります。
実はケーキもこの中だとチョコレートのケーキじゃないのは…、2つだけなんですよ。

色とりどりのケーキもほとんどが「チョコレート」をメインになっています。
チョコレート関連はもちろん、ケーキなども含め「ショコラティエの考える」商品を楽しんでもらえたらと思います。
お店の名前である「Ma Priere(マ・プリエール)」は「私の願い」という意味です。日常の中で感動したり、嬉しい気持ちになっていただく、おいしい幸せを皆様にお届けしたいという願いが込められています。
確かに、実際にお店に入るとケーキ屋さんの雰囲気もありますが、本格的なチョコレート商品がずらりと並んでいて、商品を見れば見るほど感動が何倍も大きくなる、そんな唯一無二なお店ですね!
もちろんパティシエとしてケーキ類もお作りできますが、フランスでショコラティエの巨匠「ミッシェル・ショーダン」さんと出会ったことで「ショコラティエ」として商品の提供を考えるようになりました。
そういった意味では「パティシエ」や「ケーキ屋さん」とはまた別のカテゴリになりますね。
確かに!同じ「チョコレートケーキ」でも、「ショコラティエ」でありながら「パティシエ」でもある猿舘さんがチョコレートをメインに作った「チョコレートケーキ」だと思うと、まったく意味が違いますね。
食べるのが楽しみです!

予約すれば特別なケーキチョコレートも注文できます。濃厚で贅沢なチョコレートを楽しめます。
チョコレートの材料となるクーベルチュールはメーカーさんとしては20社ほど、種類としては100種類以上を使用しています。これも普通のケーキ屋さんと大きく違うところですね。
これはチョコレート好きにはたまらないお店ですね!
お店で人気の商品はどちらになりますか?
当店では「マプリショコラ」が人気で、スペシャリテとなる商品になります。
バレンタインの時期は「マプリショコラ」と「ボンボンショコラ」をよく購入していただいています。
※スペシャリテ:フランスでの看板商品、おすすめ商品のこと



マプリショコラ:5個入り 1,944円(税込)
「マプリショコラ」、チョコレートの香りがとっても上品で、食感も生チョコのようなふわっとした柔らかさですね。
手のひらサイズですが、ケーキのようにこの中に美味しい世界が広がっています!
「マプリショコラ」はカカオの産地別のチョコレートを使用し蒸し焼きにしているんですよ
産地:①エクアドル②パプアニューギニア③ベネズエラ④ドミニカ⑤西アフリカ・サントメ島/プリンシペ島の5種類
蒸し焼きだからこの優しい食感なんですね!
これは自分のご褒美にも、大切な人へのプレゼントでも、みんな幸せになれそうです。
ボンボンショコラ」はお店で100種くらい、百貨店の催事でも新作を作ったりしますので160種類以上あって、最近人気が高くなっています。

160種類以上~!
毎日食べても半年近く楽しめちゃいますね!
種類が多いので、おすすめの「ボンボンショコラ」をベストセレクションとして販売もしていますので、悩んだときにはお勧めですよ。
チョコレートの味や香りはもちろん、商品の多さに驚いてしまいますが、開発商品は猿舘さんがされているのでしょうか?
すべての商品の開発は私が行っています。考えることが好きで先日は「モヒート」のようなボンボンショコラも開発しました。
今ある商品では「サブレ・シトロン・ジャンジャンブル」というレモンとショウガのコンフィが入ったサブレをチョコレートでコーティングしたものがとても面白いんですよ。
サブレは同じものでコーティングするチョコはビターとミルクの2種類がありますが、チョコの種類によってサブレの味が変わって感じるんです。

サブレ・シトロン・ジャンジャンブル:7個入り 2,754円(税込)
ほんとだ!
ビターではショウガを強く感じて、ミルクではレモンを強く感じます。
同じサブレを使っているとは思えません~!
たくさんのチョコを使い分けて、食べたときの味の遊び心も忘れない…、チョコレートの魔術師のようです!
実際に猿舘さんは、フランスC.C.C.チョコレートガイドブック「セレクションジャポン」で5タブレット(五つ星)を日本人枠最高評価の98点で獲得されていたり数々の賞も受賞されていますよね。
チョコ好きはもちろん、業界関係者も注目されていますよね!
何かそういったつながりから生まれた商品はありますか?
5、6年前にテレビに出演した際に、それを見てある商品開発のご相談を受けました。
私は岩手県の生まれで実家がもともと和菓子の100年以上続くお店なんです。相談してくださった方は、私の出身を知らずにお声がけくださったのですが、その商品が岩手県の銘菓でもある巖手屋(いわてや)さんの「南部せんべい」だったんです。
実際にもともと繋がりがあったことも分かって。
そういった出会いから「チョコ南部」を監修させていただきました。
とても人気で売り切れも多い商品です。
すごい!
チョコレートの南部せんべいがたくさんあるんですね!
クッキー風生地の落花生・南部せんべい大好きなんです~。
と思ったらそちらを使った星形のチョコ南部がありますね!


チョコ南部(スター・ピーナッツ) 770円(税込)
※タイミングがよければ「マ・プリエール」さんでも販売しています。
もともとの南部せんべいの味も感じられて、コーティングされたチョコのおいしさも感じます。
さすが猿舘さん監修ですね!
チョコ南部以外にも、地元の幼馴染の繋がりもあって南部美人という「大吟醸」を使ったボンボンショコラを開発、販売しています。
フランスで磨かれた猿舘さんの技と岩手の名産品たちが、この場所で繋がっていったんですね~!素敵なお話しです。
中央線だけじゃなく、新幹線で旅行に行きたくなりますね(笑)。
チョコレートから生まれる商品、そして物語。
猿舘さんの「マ・プリエール(願い)」、しっかり受け取りました~!
素敵な時間をありがとうございました。




チョコレートをメインに考えられた商品は、見ているだけで楽しい気持ちになりました!

住所 | 武蔵野市西久保2-1-11 バニオンフィールドビル1F |
---|---|
営業時間 | 11時~18時 |
定休日 | 不定休 |
(インスタグラムにて案内有) |
|
HP | https://www.ma-priere.com/ |
https://www.instagram.com/ma_priere_chocolat/ |
2.カカオを焙煎から、素材にも見た目にもこだわったチョコレート「プレスキル・ショコラトリー」
チョコレートの世界…奥深いですねぇ。
同じ「ボンボンショコラ」でも、お店によって個性が違うから、味わい方やチョコレートの香りが楽しめるね。
チョコレートの形や色も楽しいね!
実は吉祥寺に「カカオ」からチョコレートを作っているお店があるらしいよ。
コーヒーのお店で「カカオも焙煎したりコーヒー豆と工程が似ているんだよ。」って教えてもらったよねぇ。
カカオの栽培には気温と湿度が高い環境が良いらしくて、育てるのが難しいみたいだよ。
あの大きいアーモンドみたいな実が採れるんだよね!
そうそう、大きな実は「カカオポッド」と呼ばれているんだよ。
種類もいくつかあるけど、有名なものは南米や東南アジアなどで広く栽培されているフォラステロ種かな。
そのカカオポッドからさらに小さい豆が採れるってこと?
パルプという白い果肉に包まれたカカオ豆が、1つのカカオポッドの中に30~40粒ほど入っているそうだよ。
そこからはバナナの葉を使った発酵や乾燥作業、そして焙煎などの作業があるらしいんだけど…。
想像以上にたくさんの工程があるんだ~!
最初にチョコレート作った人すごすぎません⁉
詳しくは実際にカカオから作っている「プレスキルショコラトリー」さんで聞いてみようか!
「プレスキルショコラトリー」さんは、吉祥寺の五日市街道沿い、落ち着いたエリアにあるお店だよ。
「presquile chocolaterie ~プレスキル・ショコラトリー~」
JR吉祥寺駅(北口)から徒歩12分ほど


「プレスキル・ショコラトリー」のショコラティエ、小抜さんがお話ししてくださいました。
こんにちは~。
ややっ、早速素敵なチョコレートが~!

「プレスキル・ショコラトリー」さんではカカオからチョコレートを作られているのでしょうか?
こんにちは。
はい、基本的にカカオから自社で作ったチョコレートを使用しています。
実際に農園にも伺って、自分が使っているカカオを体感したり、良い材料があれば新しく仕入れをしたりしています。
ここ最近は遠出が難しかったので東南アジアが多いですが、インドネシア、台湾、タイ、そして国内では宮崎のカカオ農園に伺いました。
え~!宮崎でもカカオが採れるんですか!
若い農家の方がビニールハウスで挑戦を始めていて、私もお手伝いに伺ったんですよ。
国産カカオとっても気になりますね!
現地でカカオを見て体感してチョコレートを作られているとのことですが、カカオの実の状態で味が分かるものですか?
カカオは生の状態では細かい味の違いまでは分からないのですが、農園で行われる発酵処理を知識のある方がやっているか、丁寧に処理されているかで味の違いが大きくなります。
あとは乾燥作業も大事で、水分量が多いと輸送中にカビてしまったりもするんです。
適切な処理をしているかがカカオの品質には重要になってきます。
カカオから作られているチョコレートのお店は少ないと聞いたのですが、こちらの店内で焙煎などの作業もされているんですか?
はい。実は店内からは見えないのですが、裏に焙煎所があるんです。
またカカオからチョコレートを作るには焙煎の他にも作業があります。
焙煎はカカオのアロマを引き出す作業になります。
次に店内からも見えますがドラム型の機械で摩砕・精錬(コンチング)を24時間続け香りやくちどけを生み出します。
最後にテンパリングと呼ばれる調合や調温の作業を行うことでチョコレートが完成します。
カカオからのチョコレート作り楽しそうだけど、知識も工程も大変そう!
「カカオから作る」ことで、やはり違いが生まれるのでしょうか?
何より「鮮度」が変わることが大きいです。
フランスで作られるチョコレートも現地でいただくととても美味しいのですが、どうしても日本に到着するまでに時間が経って味が変わってしまいます。
もうちょっと酸味が欲しいなとか、自分がイメージした味にできることがよいところで、楽しくチョコレートを作っています。
ご自身で現地のカカオを見て、それがこうして1粒のチョコレートになって並んでいるんですね…、素敵すぎます!
チョコレートの素材だと一般的にグラニュー糖や香料が使われていますが、自分たちで作ることで、てんさい糖、きび糖を使ったり、あえて砂糖や香料を入れないということもできます。
板チョコなどは豆のダイレクトな味を感じてもらうために、香料や乳化剤を入れずにカカオと砂糖のみでお作りしています。
カカオの産地別の食べ比べができるボンボンショコラ「テロワールショコラ」という商品があり、こちらも面白いと思います。

カカオの産地が異なる板チョコ、ビーントゥバータブレット986円(税込)

テロワールショコラ2,484円(税込)「マダガスカル、タイ、インドネシア、コロンビア、ベリーズの5種類入り」
効きチョコみたいで楽しいですね。
小抜さんの「豆のダイレクトな味」が分かった気がします。
後味がマイルドだったり酸味を感じたり、フルーティさがあったり香ばしさがあったり。これまでもチョコレートの甘さや苦み、香りは感じて頂いていましたが、産地と説明を見て食べ比べると、頭の中で奥深さのイメージが浮かんできて楽しいですね。一緒に飲むコーヒーの組み合わせも考えたらさらにワクワクしちゃいそう!
ほんと!見た目は似ているチョコレートだけど個性が全く違いますね。
口に入れたときの味や香りの広がり方、コロンビアが好きです!
「プレスキル・ショコラトリー」さんの人気商品はどちらになりますか?
マリアージュショコラの「フルール」という商品になります。
タイベリーというフルーツを使った商品です。自分が好きな品種で、フランスの木苺(ラズベリー)とブラックベリーの交配種でバラのような香りがします。


マリアージュショコラ「フルール」1,728円(税込)
箱もとってもかわいく開けたときはまさに宝石みたいで華やかですね!
タイベリーの上品なバラのような香りを感じ、ほどよい甘さベリーの酸味が口に広がりますね。
これはプレゼントされたら絶対嬉しいです!

左:マリアージュショコラ「フルール」 右:テロワールショコラ

※ホオズキや古代種のアーモンドなど変わったチョコレートも並んでいました。
ホオズキのチョコレートもあるんですね!
こちらは食用のホオズキなんですが、甘ずっぱさが特徴的で人気があります。
材料の供給が安定していなかったりで、どうしても期間限定になってしまうのですが、こういった珍しい商品もお作りしています。
その他にも彩りがキレイなチョコレートが並んでいますが、バレンタイン向けの商品も作られているんでしょうか?
毎年、新作をバレンタインに併せてお作りしています。
新商品はスタッフの意見やアイデアも聞きながら、見た目は味のイメージがしやすいようなデザインにするようにしています。
プレゼント用の商品も楽しみですね~、また2月に遊びに来ます!
その他にも焼き菓子や生菓子などもあるんですね!

※後日お伺いすると、2月の新作が並んでいました。

新作の1つである「プラリネ ヘリテージ」。種類は「緑茶/ひまわりの種/アマンド・サレ(古代種アーモンドとクリスマス島の塩)/カシューナッツ/松の実/ぺカン(ペカンナッツ)/ヘーゼルナッツ/ピスタチオ」。砂糖を煮詰めてキャラメリゼしローストしたナッツなどにかけるプラリネですが、プレスキルさんのプラリネはそれぞれの素材の香りの広がり方、柔らかさとナッツのザクザク感、そしてチョコレートとのバランスが最高でした。




はい、他にジェラートやホットチョコレートなどもあります。自分も「食べたいな」と思うものがお店に並んでいっています。
ケーキなどの生菓子はバレンタインシーズンで一部ストップしてしまうのですが、当店でも人気のフォンダンショコラは2月でもご購入いただけます。こちらは断面の彩りもキレイで、他にはなかなかないフォンダンショコラになっています。
冷やして食べても美味しいですが、温めてまろやかにしていただいても美味しいですよ。

フォンダンショコラ486円(税込)「①プレーン ②カシス×ラベンダー ③赤ワイン ④テヴェール×ノワ(抹茶×くるみ) ⑤パッション」 ※2月は3種または5種のセット販売のみ


フォンダンショコラで味が選べるのも嬉しいです~。
冷やして食べるとチョコレートの味わいをしっかり感じますね。
温めるとまた食感が変わって…、チョコレートの香りをより感じられる気がします!
コロンビア産ショコラ70%でお作りしているので、チョコレートを感じてもらえると思います。
それとジェラートでもチョコレートを感じられるものを2種類と、カカオパルプと呼ばれるカカオの果肉の部分のソルベを用意しています。
お豆の周りについている果実ですね!
なかなか食べることがないのでとっても気になります。


ジェラート 540円(左:ショコラ・ラフィネ 右:カカオパルプ) ※時期によって完売商品あり
チョコレートのアイスは食べたときに広がる香りがたまりません!濃厚~!
カカオパルプは想像以上にフルーティなんですね~。
レモン果汁が少し効いていて美味しい!
カカオは果肉も実は美味しいって、みんなに知ってほしいです!
吉祥寺にまさかカカオからチョコレートを作っている場所があると思っていませんでした。この場所でチョコレート専門店を始められていかがでしたでしょうか?
こちらのお店は2016年2月にオーブンしました。
吉祥寺は専門店も多いので、お客さんたちのこだわりのお店への感度が高いなと感じますね。そういった意味ではカカオから作るチョコレートの専門性も認知されやすかったのかなと思います。
この場所でまさかカカオからチョコレートが生まれているとは思いませんでした!
吉祥寺には「プレスキル・ショコラトリー」さんのような本格的な専門店があるのも魅力ですね!
チョコレートの作り方、とっても勉強になりました!ありがとうございました!

住所 | 武蔵野市吉祥寺本町2丁目15−18 |
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営業時間 | 11時~19時 |
定休日 | 火曜・水曜日 |
HP | https://presquile.co.jp/ |
オンラインショップ | https://presquile.shop-pro.jp/ |
Instagram(小抜さん) | https://www.instagram.com/tomohiro3506/ |
★ご紹介したお店のおすすめメニューをプレゼント
【前編】でご紹介した「MOKA CHOCOLATE & Factory」さんの「柿の種チョコ3種ギフトセット(2名様)」、「ヴェールの丘」さんの「ボンボンショコラ5個入り(3名様)」、【後編】で紹介する「マ・プリエール」さんの「マプリショコラ5個入り(2名様)」、「プレスキル・ショコラトリー」さんの「マリアージュショコラ(フルール)(3名様)」を、中央線と暮らすアプリの1日1回運試しくじの景品としてプレゼントを予定しています。ぜひご応募ください。

【前編】チョコレート編
【前編】三鷹新川宿周辺の「MOKA CHOCOLATE & Factory」さん、そして八王子みなみ野駅周辺の「ヴェールの丘」さんのチョコレート+スイーツの魅力をご紹介します。