INDEX
1.なみじゃない、杉並!
中野区役所の「中野満点食堂」さん、よかったですねぇ。
他の地域の区役所や市役所も気になってしまいますね…。
「中野ブロードウェイ」もすごい楽しかったね!
次は中野区のお隣、杉並区に行ってみない?
杉並区エリアは、中央線でも「高円寺」「阿佐ケ谷」「荻窪」「西荻窪」と魅力的なエリアだよねぇ。
お店だけじゃなく、「カレーなる戦い」や「阿佐谷ジャズストリート」、色々なイベントでもお世話になってます!
個性的な地域が多い場所だよね~。
杉並区さんは食はもちろん色々なカルチャーを「中央線文化」として、「なみじゃない、杉並!」を合言葉にする「中央線あるあるPROJECT」として、イベントの開催や魅力の発信をしてるんだよ。
もちろん知ってますよぉ!
杉並区役所さんは、南阿佐ケ谷駅の横、中央線だと阿佐ケ谷駅南口の「阿佐谷パールセンター商店街」の先にあるんだよね。
そうそう!
「阿佐谷パールセンター商店街」は、屋根付きのアーケードで約700m、200店舗以上のお店が続く商店街。
楽しいスポットだから区役所に用事がなくてもお散歩にぴったりだよ。
じゃあ早速お散歩しながら「FikaFika」さんに行ってみよ~!
2.就労支援、地域に愛された「FikaFika」
杉並区役所1階
入口を入ってすぐ横に「FikaFika」さん、ありました~!
こちらは区役所のカフェ?どんなお店なんだろう…?
ちょっとだけお話し聞いてみましょう!
こんにちは~。
店員さんが元気で嬉しくなるお店ですね~!
こちらの「FikaFika」さんはどのようなお店でしょうか?
こんにちは。
「FikaFika」は杉並区役所の中で2007年にオープンしたので16年目のお店になります。
おかげ様で常連さんも多く、皆さんスタッフにもよく声をかけてくださいます。
区役所を利用される方の他にも、毎日のルーティンとして利用してくださったり、議会があれば議員さんも利用してくれたりします。
区役所内で16年間も続いていると、地元の人にも欠かせない場所になっていそうですね!
どんな魅力が隠されているんでしょうか…?
そうですね!
この店のひとつの特徴にもなると思いますが、ここでは障がいをもつスタッフの就労支援をしながら営業しております。
運営している「ワールドビジネスサポート」はアパレルの会社である「ワールド」の特例子会社となっていて、この場所以外でも区内の井草のほうにも「FikaFika」のお店があり、ここでは4名が、あちらのお店も合わせると11名がスタッフとして働いています。
素敵です~!
入口にあった4名のイラストやぬいぐるみは、こちらのスタッフの皆さんだったんですね~!
皆さんもとても元気で、連携しながら働いていらっしゃいますね。
こちらもどんどん元気をもらえている気がします!
ここでは10年以上働いているスタッフも多いんですよ!
スタッフも「友達が来た~」なんて言ってしまったり(笑)、本当にお客さんや地域、区役所の皆さん支えていただいています。
10年間何かを続けることは大変なのに…、明るい笑顔を毎日届けてくれているんですね~。
環境もスタッフも素敵なカフェですね~。
「明日は金曜日だ~」と週末の予定を楽しみにしながら仕事も頑張っていらっしゃいました。
「FikaFika」さんで人気のメニューは何でしょうか?
12時になると日替わりのお弁当やおにぎりを販売するのですが、いつも人気で、わ~っと並んでいただいております。
おにぎりは4種類ほど提供しております。
杉並野菜を中心に隣接する練馬区や中野区のお野菜も使用した、野菜たっぷりでヘルシーなお弁当です。
入口にあったパウンドケーキも美味しそうでした~!
色々な味があるのも嬉しいですね!
チョコくるみ/オレンジ/抹茶安納豆/コーヒーとくるみレーズン/紅茶プレーム/ラムレーズン/ぜいたく素材/ざくざくチョコレート
そうなんです!
パウンドケーキもおすすめしております。
お弁当もですが、区役所内ではスペース的に作ることが大変で、井草のお店で作ったものを販売しています。
できたものをこちらに運ぶときの運転手さんも、スタッフのことを支えてくださっています。
混雑してきた時間も4名のスタッフさんが連携して対応していました。
コーヒーとパウンドケーキで400円だと、確かに通いたくなる気持ちになっちゃいますね。
ランチタイムが終わり、夕方頃になると入口でスタッフがパウンドケーキの販売も行っています。
元気に声を出して販売していますので、区役所内では少し名物になっているかもしれません。
お弁当などの他にもお食事メニューはございますか?
最近、近くのお米屋さんに美味しいお米を卸していただけるようになって、メニューも充実してきました。
お飲み物で15種類ほど、お食事メニューはカレー3種類、お米を使ったメニューが3種、その他、うどんなども提供しています。
カレー3種類は嬉しいです!
「ポークカレー」「チキントマトカレー」「ひよこ豆のキーマカレー」の3種類になります。
ポークカレーは懐かしい味で人気もありますよ。
ジャガイモが大きい王道カレーですね。
絶対においしいカレーです!
お米も美味しい王道カレーは間違いないですね!
区役所にあるということで杉並らしい、この場所らしいメニューや取り組みはありますか?
2023年からは杉並野菜を使って地産地消したり、プラスチック容器、割りばしやストローを控えるようにしました。
お米や野菜も近くの皆さんと協力・連携してというのが、また素敵なポイントですね。
今日はポークカレー、コーヒーとパウンドケーキをいただきたいと思います!
コーヒー200円(税込) パウンドケーキ200円(税込)
ジャガイモが大きくてホクホクで美味しい~。
王道カレーはやめられない、とまらない、そんなおいしさと魅力がありますね~!
お米ももちもちでカレーにぴったりで美味しい!
パウンドケーキもほどよいしっとり感、甘さで美味しいよ。
他の味も気になっちゃう!
それにしても、これだけ美味しいカレー、コーヒーとパウンドケーキのセットで税込み1050円は嬉しすぎませんか。
加えて元気もいただけましたね!
ほんと、区役所に用事がなくても商店街散歩して立ち寄りたい、素敵な場所だったね!
スタッフの皆さん、加川さん、本日はお忙しい中ありがとうございました!
住所 | 杉並区阿佐谷南1丁目15−1 杉並区役所1階 |
---|---|
営業時間 | 9時~17時 |
定休日 | 土日祝日(区役所に準ずる) |
HP | http://world-business-support.co.jp/news/fikafika/ |
3.アニメもなみじゃない!「東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム」
東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム
杉並区役所にある「FikaFika」さん、こちらもとても素敵な場所でしたね~。
中野エリアでは食堂とおすすめスポットを巡ったし、杉並エリアでもどこか楽しめる場所はないかな~?
そう言うと思って、杉並区産業振興センターの観光係の方に杉並区のおすすめスポットを聞いてきたよ!「杉並アニメーションミュージアム」!
やった!アニメ大好き!
杉並区にはアニメーション制作会社さんが多いと聞きますね!
ぜひ行ってみたいです!
杉並区立杉並会館という建物の中にあるそうだよ。
荻窪駅や西荻窪駅からちょっと歩くけど天気もいいし散歩していこう!
※杉並アニメーションミュージアムは、東京工芸大学とネーミングライツ協定を締結しているため、
平成30年9月より施設通称名が「東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム」となっています。
荻窪八幡神社が近くにあって素敵な場所だね。
今回、杉並アニメーションミュージアムの館長である吉田さんをご紹介してくださいました。
本日お時間いただきありがとうございます。
よろしくお願いいたします!
吉田さん、服装もオシャレでオーラがすごい…!
杉並アニメーションミュージアムの館長になられたきっかけ等教えていただけますでしょうか。
私がここの館長に就任したのは、2021年の4月で、その前はアニメーション製作会社の「トムス・エンタテインメント」におりました。
43年勤務していたのですが、長年関わってきたアニメ業界に恩返しをしたいなと思っていたんです。
やはり業界の方だったのですね!
ずっとアニメ業界を支えてこられて、さらに恩返しをしてくださるなんて…。
考え方までかっこいいです!
最初は制作に関わりたいと思っていたのですが、卒業したのがちょうど2020年、コロナ禍で色々制限のある年でしたからね、自宅でまるまる1年は、やり残した仕事などをやっていました。
そして私が以前、日本動画協会※の副理事長をしていたこともあり、声をかけてもらいました。
私も杉並区に住んでいたこともあって、業界を応援する一つの方法かと思い引き受けさせて頂きました。
※日本動画協会はアニメーション産業の持続的発展を目的とした一般社団法人で、杉並アニメーションミュージアムの運営を委託されているそうです。
吉田さんはどのようなアニメを担当されたのでしょうか?
皆さんが知っているところだと、制作としては、TVシリーズ「新・巨人の星」、映画作品の「ルパン三世 カリオストロの城」など、営業になってからは、劇場「それいけ!アンパンマン」や「名探偵コナン」、TVスペシャル「ルパン三世」などでしょうか。
す、すごい作品ばかりです!
誰もが見たことがあるような作品ばかりですね!
杉並はもともとアニメにゆかりがあったのでしょうか?
杉並区で最初にできたアニメ会社が「トムス・エンタテインメント」の前身にあたる「東京ムービー」という会社で、はじめてアニメのテレビ放送をしたのが1964年、手塚治虫先生の「ビッグX」という作品だったんです。
その後、1972年には杉並区の上井草に「サンライズスタジオ」、1976年に「日本サンライズ」となり、1979年に「機動戦士ガンダム」を制作・放映しました。
(1987年にサンライズに商号変更、現・バンダイナムコフィルムワークス)
ガンダムが誕生した街…。
本当に「なみじゃない、杉並!」
その後、「サンライズ」があった上井草の商店街ではガンダムのペナントを掲出したり、杉並区立郷土博物館で企画展「人気アニメはこうして生まれた~東京ムービー阿佐ヶ谷時代~」や区役所では「東京ムービーとアンパンマンの世界」などのアニメ展示が始まったんです。
当時の山田宏区長が、地場産業として着目し、区内のアニメ制作会社と協力し「アニメーションフェスティバル」を立ち上げました。
今でこそアニメのイベントも多いですが、かなり歴史、地域に根付いたものがあったんですね。
そして2003年に「杉並アニメ資料館」がこの場所にでき、2005年に「杉並アニメーションミュージアム」の名称に変わりました。
こういった素敵な場所、ミュージアムがあったことを知らなかったのですが、他の地域にもあったりするのでしょうか?
杉並アニメーションミュージアムは日本の多くのアニメ作品やキャラクターを紹介する「日本で唯一の常設展示施設」です。昔の作品から新しい作品までアニメ全般を紹介しています。
他の場所にはない施設なんですね!
最近のアニメと昔のアニメでは変わったことはありますか?
最近はデジタル技術の発展に伴い、実写のような映像表現も可能になりました。
特に水の表現、川面や海面、波しぶきなど自然現象の表現が再現されるようなったなぁと感じます。また2D、3Dのハイブリッド制作により新しい表現も可能になりました。
でも昔のアニメ作品の良さもありますよね!
シンプルだけど奥が深い…そんな印象があります。
確かに「東京ムービー」時代は「ストーリーアニメ」が多くシナリオを大切にしてきました。
今の時代はグッズなどの商品化を意識して制作する必要性もありますしね。
以前はCGなどもないので、特殊効果で独特な面白い表現や、手作業の良さもありましたし、逆に現代では当時に表現できないものも実現できるようになりました。
どちらも魅力的だと思います。
なるほど~!
昔はすべて手で描いていたんですよね。
ちょっと昔の作品も見てみたくなりますね。
「ルパン三世 カリオストロの城」で背景などを担当していた山本二三さん、地下水道のシーンなんかでブックという手前の背景処理があり、普通はセルの上から描くのですが、裏から描いていましたね。
他のアニメでもソファの生地の模様なんか、撮影フレームの外で見えないところまで描き込みをしてすごかったですね。
なんて貴重なお話し!
昔の良さではないですが、こんな思い出もありますよ。
リテイク修正が出たときに時間がないので、作画・背景・仕上担当を通さず自分で修正したり、作品のサブタイトルとか、私が描いたものもありますね。
ますます見たくなります(笑)!
私も「名探偵コナン」を23年間担当してきました。
もちろんアニメの中での「コナンくん」は成長しませんが、原作者の青山先生の協力もあって「名探偵コナン」というアニメ作品は大きく成長しました。
23年経つと、作品を育ててきた関係者は卒業していきますが、そのポリシーが受け継がれ「名探偵コナン」という作品が、次に携わる人たちを育てているなぁと、すごく感じますね。
「アンパンマン」も35年経ちますが、初期の「アンパンマン」を見た方はお孫さんがいるかもしれないです。
アニメは歳をとらないと言います。変わらぬことがアニメーションの魅力なのかもしれません。
間違いなく、たくさんの人が吉田さんの関わったアニメで育ってきたと思います!
昔のアニメ作品でおすすめはありますか?
私の好きなアニメは、「天才バカボン」です。
この作品は奥深くせつなくも可笑しいアニメなのだ。
子供の時に見るのと、大人になってから見るのとまた違って。
記憶にあるエピソードは、ビールを飲みたい一心で頑張るバカボンのパパ。最高なのだ(笑)。
(笑)素敵です!
大人になってから見ると確かに印象が変わるアニメもありますよね。
最近のアニメだとおすすめはありますか?
展示作品によっては、お父さんやお母さんが子供のころ夢中になったアニメをお子さんと一緒に見に来てくれたりしますね。
映画の「この世界の片隅に」や「窓ぎわのトットちゃん」。どうしても子供だけでは見に行かない作品かと思いますが、おすすめしたいですね。
吉田さんにおすすめいただくと気になってしまいますね!
杉並エリアではそういったブームよりも前からアニメの街おこし、活性化を行っていましたが周辺の人の印象はどうだったのでしょうか?
そうですね。
ここ杉並アニメーションミュージアムには、近所の子供たちが学校が終わってから来館してライブラリーでアニメDVDを観たり、アフレコ体験したりしていますよ。
お母さんたちもここにいると安心されるのではないでしょうか。
こんな素敵な場所が近くにあるのはとってもうらやましいです!
海外の方にも人気そうですね!
そうですね、海外からの来館者は歴史年表がとても人気で興味を持っていただいているようです。
海外の方はインターネットで最新の日本のアニメ作品や主題歌を知っているので、そういった意味ではこの年表が2008年までなので残念です。その先を早く展示したい!と思っています。
海外の方はアニメで日本語を勉強している人もたくさんいますね。
台詞なども日本の方より海外のファンの方のほうが詳しいこともありそうですね。
今後、海外の方向けの展示なども増えるのでしょうか?
ミュージアムの役割として杉並区の観光振興を推進していきたいと思っています。
作品の展示にとどまらず、アニメーション制作会社や作品に携わるアニメーターやクリエーターの紹介を兼ねた展示も企画したいと思っていますが、無料施設ですので、工夫や調整が必要なことも多いですね。
先ほど拝見したのですが、2022年には「カリオストロの城」で作画監督を務められた、大塚康生さんの追悼展も行われたのですね。
アニメの歴史や文化を知るきっかけになる素敵なイベントこれからも楽しみにしています!
今日はお忙しい中、ありがとうございました!
貴重なお話しだったねぇ~!
もちろんミュージアムもチェックしていくよね!
もちろんです!!
アニメを体験できるコーナーがあるよ!
ここでは本格的なパラパラ漫画が作成できるんだね。
デジタルの作画体験やトレース、パソコンを使ったアニメ制作も体験できちゃうみたい!
映像に合わせてアフレコできる場所もあるんだね。
楽しそう!
常設コーナーもとても見ごたえがあるし、常に企画展も開催しているんだね。
こっちは小さい映画館みたいな場所もあるよ!
え~!これが無料で楽しめるなんて…、最高の場所すぎます。
これが…、なみじゃない、杉並!のやり方なんですね、ありがとうございます!
こっちでは漫画やアニメ関係の雑誌なんかも見れるみたいだよ。
わ~。全然時間が足りないよぉ。
これが吉田さんがお話ししてくださった子供たちがアニメを観てるコーナーですね!
さらっとすごいものが置いてありますよ!
アニメの著名な方々のインタビューですが、「手塚治虫」さんまでありますよ!
オリジナルインタビューが残っているなんて!
写真で撮れないものもたくさんあったけど、本当にアニメの魅力が詰まった唯一のミュージアムだね。
そろそろ帰らないとだけど…?
もうちょっとだけ…!
もうちょっとだけ…!
住所 | 杉並区上荻3丁目29−5 杉並会館3階 |
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開館時間 | 10時~18時(入館は17時30分まで) |
休館日 | 月曜日 年末年始 |
※月曜祝日の場合は開館し翌日休館 |
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HP | https://sam.or.jp/ |
現在開催中の企画展:TVアニメ「SPY×FAMILY」杉並アニメーションミュージアム展示
入場無料
会期:~2024年3月31日
©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
★ご紹介したお店のおすすめメニューをプレゼント
【前編】でご紹介した「デイリーチコ」さんの8段ソフトクリーム、【後編】で紹介した「FikaFika」さんのカレー(2名様セット)を、中央線と暮らすアプリの1日1回運試しくじの景品としてプレゼントを予定しています。ぜひご応募ください。
【前編】区役所の食堂・カフェと名所編
【前編】中野区役所にある「中野満点食堂」さん、そして「中野ブロードウェイ」の魅力をご紹介します。