5.7

中央線と暮らす〇〇(まるまる)
中央線とパン編「ボンボン(ラポム)」

2023.11.23
INTRODUCTION
魅力・不思議
生活に欠かせないパン。お店によって見た目も味も、ぜ~んぜん違う。だからこそお店に行くとドキドキ、ワクワクしちゃう。 中央線ではパンまつりも開催されているみたい!今年はパンをテーマにした「中央線からはじまるしぇ」も開催! 食パン、総菜パンにデザートパン、サクサク系やハード系。いったいぜんたい「中央線とパン」にはどんな魅力が隠されてるっていうの?

シェフが創る!駅近で嬉しい夜の本格パン屋さん「ボンボン(ラポム)」

【阿佐ケ谷】ボンボン(ラポム)

阿佐谷は楽しいお店が多くて、気づいたら暗くなってきちゃいましたねぇ。

あ、あそこ!ソフトクリーム売ってるよ!

あれあれ?でも「CLOSED」…、開いていないかも?
「夜のパン屋BONBON」だって!

残念、火曜日と金曜日だけオープンって書いてあるね。

中では作業する人の姿が…

こんばんは。
今日は仕込みの日で明日の夜に販売なんですよ。

ボンボンとレストラン「ラポム」のシェフ、小林さんがお話ししてくれました。

わ~!そんな忙しい時間に中を覗き込んでしまって…、ごめんなさい~。

このお店はパンのお店ですが、ちょっと先でレストランもやっています。
そちらでも仕込みをしていて、ちょうど向かうところだったんですよ。
ちょっとだけならパンを作るところ見ていきますか?

い、いいんですかぁ~?ありがとうございます!

レストランの店舗で作られているマフィン。(税込300円~) 

パンの販売は火曜日と金曜日だけなんですね?
しかも夜のみ営業っていうのが珍しいですね。

そうです。17時から24時過ぎくらいまでやっています。
日付が変わるくらいの時間になるとパンはもう売り切れているのですが、それでもお客さんが来てくれますよ。

仕事やお出かけの帰りが遅くなった時、焼き立てのパンが駅近で買えるのはとっても嬉しいですね!
疲れていても気持ちが元気になりそうです。
どのくらいの種類のパンを作られているのですか?

お菓子類も入れて25種類~30種類くらいですね。
レストランでは手作りパンをもともとやっていて、今年の4月から夜のパン屋さんのお店を始めました。

お菓子もあるんですね~!
夜に焼き立てのパンだけでなく、焼き菓子類も頂けるのはちょっとワクワクしますね。

前日から仕込みはしていますが、販売している間もずっと焼いていて、お店からはいい匂いがしています。
朝用にパンを買っていったお客様が、ついつい帰り道に食べてしまって朝のパンが無くなったので、今日は2つ買って帰ります!と仰っていましたよ。

ほっこりエピソードですね~。

パン屋ではレストランよりお客さんの滞在時間は少ないのですが、皆さんお会計の時など色々お話ししてくださいます。

その日の最後に癒しの場所になっているのかもしれませんね(笑)。
そう考えると、ボンボンさんが毎日営業されるのを楽しみにしている人も多いのでは…?

夜のパン屋さんを始めてみて、思っていた以上に利用していただいているのですが、パンの作り方もあって1日で仕込みをするのが厳しいんですよ。
あとレストランも土日に営業をしているので、このような営業時間になっています。

そうですよね…。レストランのシェフとパン職人と…、ついつい期待しちゃいますが、とっても大変そうです!
やはりシェフの経験がパンに活かされているのでしょうか?こだわりなどあれば是非教えていただけますか?

そうですね。パン屋さんのセオリーのようなものが無く、自分たちのやりたい手法でパン作りを行っています。
1番のこだわりは長時間発酵を行っていることですね。
それと元種(もとだね/酵母)は干し葡萄から作っていて、その元種を全粒粉と混ぜ中種(なかだね)を作っていきます。
継ぎ足しで作るものなのでおおよそですが、大体1週間ほどかけて元種を作り、そこから中種にして3日間くらい置いて膨らませ、最終的に生地に使っていきます。

作業中の小林シェフ

酵母から作っているんですね~!
そして手間がとってもかかっているのがわかります。

生地を練り上げてから、粉や水、機械なんかも冷やして、発酵を抑える冷蔵庫に入れてるのですが、でんぷん質がゆっくり分解され甘味が出てくるので、特にバゲットで使われるのは「粉・水・塩・酵母」だけなので、この工程があると噛めば噛むほど味がでるバゲットになるんです。
自家製ベーコンで作ったエピなども同じような作り方ですね。

ひえ~!
シンプルなバゲットだからこそ、しっかりした製法が必要なんですね。

フランスだとバゲットについての法律があるくらいなんですよ。
ちょっとバゲット、試食してみますか?

い、いいんですかぁ~?(2回目)ありがとうございます!

お店に並ぶバゲット(税込300円~)

とても奥深い味ですね!
香ばしさと、干し葡萄の酵母のためか少しフルーティのような味わいも感じます。
外側カリッと中はほどよく柔らかく噛めば噛むほど美味しいです。

中種は日本人にあうように日本らしい粉も使っているので、焼き上がりがちょっと香ばしくなっています。

まだまだ隠されたテクニックがあったんですね~。納得のおいしさです。
これは確かに毎日出せない作り方ですね。
作業のお邪魔をしちゃっていますが…、いつも前日の仕込みを夜から始めていらっしゃるのですか?

そうですね、深夜とか朝方までですね。毎週お祭りのようです。
こちらの作業は終わったので、またパン屋のほうに移動しましょう。

お祭りの中でもすっかりお言葉に甘えてしまい…、すみません!

それぞれの担当メニューがあり、機材の利用時間が重ならないようにすると朝になってしまうとか…

明日の販売に向け、一部は焼き上がってきたパンたちが…!いい香りです。

スタッフの皆さんと連携して夜の仕込み作業、本当にお祭りのようですね。
お邪魔してしまうので、明日にまた買いに来たいと思います!

お邪魔してしまいすみません~!
お忙しいところ、ありがとうございました!

いえいえ。先ほどレストランで並んでいた焼き菓子のマフィンは創業時から作っていて、色々な種類が並ぶので楽しみにしていてください。
あとパンではないのですが、レストランではカレーも出していて、昔「カレーなる戦い」にも参戦して販売数が一番だったこともあるんですよ。

え~!!そうだったんですか~!
ここにも「カレーなる戦い」があったのですね。レストランにも必ず伺います!

…翌日…

わ~!今日はソフトクリームの看板に灯りがついてるよ!

昨日から楽しみすぎて寝れませんでした!

え?寝てたけど…?
今日はソフトクリームが200円だって!

もう夜ごはんの時間だけど…、パンを選んだらソフトクリームも今日は特別にいただきましょう!

コンパクトな店内にパンがずらり!食パンのバリエーションも豊富。

生地自体が美味しいので、ハンバーガーなどの総菜もパンの味を楽しめる

秋鮭のフィッシュバーガーとかこだわりを感じますね!

昨日お話しになったマフィンもたくさん!
ケーキや甘いパンも充実していて嬉しいですね~!

レストランもされているからお惣菜もあるよ。
これは本当に夜うちに帰る時に嬉しいお店だね。

レストランのシェフらしい手が込んだ惣菜たち。パンと一緒に買いたくなります。

ついついケーキやマフィンもたくさん買ってしまいました…。嬉しいです。

ソフトクリーム、コーンもちょっと変わってて美味しいよ~。
パンと一緒に夜のソフトクリームが特別感があるね!

ちょっと変わった営業時間のパン屋さんだけど、あるととっても嬉しいお店だったね。

帰り道ではなくても、駅からも近いしちょっと立ち寄って買って帰りたくなりますね!

ボンボン
住所 東京都杉並区阿佐谷南3丁目44−1
営業時間 17時~深夜(無くなり次第終了)
営業日 火・金曜日
「ラポム」 杉並区阿佐谷南3丁目38−37

営業日:土・日曜日

★お店でパンがもらえるチケットをプレゼント

今回ご紹介したお店(前編:ボンシュシュ/ウズベキスタンワインショップ キャラバン、後編:リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー/ボンボン/ブーランジェリ・エクラン)で使用できる1000円相当のチケットを、中央線と暮らすアプリの1日1回運試しくじの景品としてプレゼントを予定しています。抽選で計16名様にプレゼントいたします。ぜひご応募ください。※一部の店舗ではプレゼントするパンが決まっています。