吉祥寺にはたくさんの本屋さんがあって、個性も様々なんですって。
電子書籍やオンラインショップもたくさんある中で、いったいぜんたい「吉祥寺の本屋さん」にはどんな魅力が隠されてるっていうの?
INDEX
様々なジャンルの古本に囲まれて
古本よみた屋
吉祥寺駅からすぐの「よみた屋」さん!
いつも外に並ぶ本のセレクトが面白くて気になってたんだよぉ。
あっ!前に通った時、外のコーナーに漫画があったお店だ!
今日は漫画じゃなかったね。
外のコーナーも楽しそうだけど、まずは中に入ってみよ~!
古本よみた屋の代表の澄田さんと店長の佐藤さんがお話ししてくださいました。
こんにちは!いつもお店の前を通って気になっていました!
中に入ると本がたくさんあって素敵な場所ですね~。
そして、駅から近いのも嬉しいです!
こんにちは。
最初は吉祥寺駅の近くではなく、西荻窪のほうで1992年に創業したんですよ。
人通りがあり、本が好きな方も多く、できれば23区内と思って始めたのですが、西荻窪は休日運転で停まらなかった※ので、土日も中央線が停まる場所、そしてもう少し広い店舗で…、と色々考えて5年後の1997年に吉祥寺でお店を始めました。
※当時、中央線の休日運転では土曜日は停まっていたそうです!
吉祥寺で25年以上になるんですね~!
今日は吉祥寺周辺で本屋巡りしているのですが、この場所、吉祥寺で良かったと感じることはありますか?
西荻窪の時はご近所のお客様が多かったのですが、吉祥寺では他の街から「本」が目的でお買い物にいらっしゃる方も多く、少し値段が高い本に興味を持っていただくことが増えました。
そういった吉祥寺の特色が、お店としてもありがたいなと感じます。
そうですね、デパートもあるので買い回りをしている人も多いよね。
吉祥寺には本屋さんが多いので、本屋巡りしている人も多いですね。
まさに、今日巡ってました。(笑)
でも、僕らが吉祥寺に移転した時には、そんなでもなかったんですよ。
増えたり、無くなったりもしていますが、ここ数年は専門的な本屋さんが増えているような気がしますね。
確かに、今日は絵本屋さんを最初巡ってきたのですが、絵本専門のお店だけでも数店舗ありました!
よみた屋さんには絵本や漫画まであるんですよね!
そうですね。狭いジャンルを追及するのではなく、なんでも、広く本を置きたいなと思ってやっています。
その中で、もちろん定価より安い本を探す方もいれば、手に入らなくなった本を探している方、同じ本でも時代によって内容が少し違うものを探している方もいらっしゃいます。
人の手から手に受け継がれてきたものが良いと思ってくれる人もいらっしゃると思います。
新品の代用品ではない、古本ならではというものを大事にしていきたいと思っています。
これだけご本があるので、なかなか難しいかもしれませんが、おすすめの本はありますか?
そうですね。うちでは100円コーナーがあるのでその中から…
1つめは「游侠奇談」です。
清水の次郎長など幕末の侠客について書かれたものです。
「天保水滸伝」という講談にもなった、実際にあった利根川での侠客たちの争いの話があるのですが、それに登場する侠客の話も載っています。
あとこの本、ケースも中身の見た目もとても良いです。
さっと持ってきたいただいた本1冊でも澄田さんの知識量がすごいです~!
そしてケースも言われてみるとかっこいい、古本ならではの良さですね!
次に、池田 弥三郎さんというエッセイストが書いた「日本橋私記」。
日本橋を中心とした江戸東京の本です。こちらもデザインが良いですね。
これも100円コーナーからですよ。
文字でちょっと昔の東京の様子を知るのも楽しそう!
後は「セールスマンの死」などで有名な劇作家アーサー・ミラーの全集です。
これも装丁がかっこいいですね。
これ定価がお高いみたいですが…、全部100円なんですか!?
僕らの100円コーナーは「今日の掘り出し物」みたいなもので、特別ですね。(笑)
いつも掘り出し物は夕方にはなくなっています。(笑)
本好きにはたまらないサービス精神!
ありがとうございます!
100円コーナーだけだと申し訳ないので…、他にもおすすめがありますか?
吉祥寺という場所もあってか演劇に関わるお客様も多く、戯曲を書くためのヒントとなる本を探しに来る方もいらっしゃるんです。
その中でも人気のある別役 実さんが書いた「マッチ売りの少女/象」はいかがでしょう?
マッチ売りの少女は知ってましたが…、戯曲って演劇の人のために書かれたものですよね。知らない世界が広がりますね~!
子供向けで人気がある「膝栗毛物語」なんかもおすすめですよ!
子供向けの本は古本なのでボロボロになることが多いのですが、この子はあまり読まれなかったんでしょうかね…。(笑)または大人の方が持っていたのか、函もとってもきれいです。
もともと十返舎一九という人が江戸時代に書いた、弥次さんと喜多さんの珍道中のお話しを子供向けに作り変えたものですね。
今のものと違って絵が面白いです!
読んでみたいです~!
本に関係する知識が豊富ですね!
追加の情報までいただけて嬉しいです!
ご紹介ありがとうございます~!
住所: | 吉祥寺南町2丁目6−10 |
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定休日: | 年中無休 (年末年始を除く) |
営業時間: | 10:00~22:00 |
HP: | https://yomitaya.co.jp/ |
※訪問時の情報となります。以下よりご確認の上、ご来店ください。 |
「よみた屋」さんだけあって、ご紹介いただいた本は知らない世界で、読みたくなりましたねぇ!
おふたりの会話のやりとりが勉強になったし、とってもほっこりしたね!
本当に本の知識もたっぷりだったね。
また掘り出し物探しに遊びにきましょ~!
大人の旅の楽しみ方、考え方を学べた気がします!
街々書林さんには本だけじゃなくトラベラーズノートやペンも置いてあったよ。
本当に「旅」の考え方が変わって楽しくなりますねぇ。
今日はたくさん本屋さんを巡れたね!
そうだね~!
帰ったらたくさん読まなきゃ!
旅行の計画もしちゃお~!
【おすすめ本をプレゼント】
今回お店の皆様にご紹介いただいた本は、中央線と暮らすアプリの1日1回運試しくじの景品としてプレゼントを予定しています。前編の本も含め、抽選で計12名様にプレゼントいたします。ぜひご応募ください。
吉祥寺の本屋さん編
【前編】では市内の絵本専門店や自分で出店できるカフェを、【後編】では吉祥寺エリアの古本屋さんと旅の本屋さんを訪れます。素敵な本屋さんをぜひチェックしてみてください。