吉祥寺にはたくさんの本屋さんがあって、個性も様々なんですって。
電子書籍やオンラインショップもたくさんある中で、いったいぜんたい「吉祥寺の本屋さん」にはどんな魅力が隠されてるっていうの?

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表参道から吉祥寺へ、絵本アンバサダーのいるお店
クレヨンハウス

わ~!
1階ではごはんが食べられるみたいだよ。パンやお野菜も売ってるよ~!
本当だ~!
どれもおいしそうだねぇ。


絵本の売り場は2階みたいだよ。
1階も気になるけど、まずは絵本を見にいこうよ!

クレヨンハウスの鏡さんと小笠原さんがお話ししてくださいました。
わ~!絵本がいっぱい!
こんにちは~!
吉祥寺にこんな素敵な空間ができていたなんて…、クレヨンハウスさんはどういったお店でしょうか?
こんにちは!
吉祥寺ではオープンしたばかりですが、クレヨンハウスは今年で47年目になります。
主宰者で作家でもある落合恵子が、子どもの本の専門店を、表参道でオープンしたのが始まりです。

当時は座って読める本屋さんは少なかったのですが、「本を実際に開いて、読んでみて、気に入ってもらってから持って帰ってほしい」という落合の想いから、座り読みができるテーブルやイスを置いていました。
最近は、シュリンクされて中が読めない絵本が多いですが、もちろんクレヨンハウスでは今でも中が見られるようになっていますよ!
ちょっと絵本の図書館みたいで、わくわくしますね!
絵本の専門店ならでは考え方があるんでしょうか?
絵本には年齢制限がなく、赤ちゃんからお年寄りまでどんな方でも楽しめるもので、コミュニケーションのツールでとしても最高です。
子どもにとっての絵本は、身近な存在、例えるなら友達みたいな存在です。

お店でも「読んだことあるなら他の本にしなよ」と、お子さんに言ってらっしゃる親御さんによく出会いますが、子どもの中では、その絵本は特別な1冊で、他の本で良いとかではなく、家族と一緒に見たいとかいろいろな気持ちがあるので、そういった気持ちも大切にして選んでほしいと考えています。
わかります!
学校で読んでもおうちでも読みたいし、読んでもらいたいです。
ところで吉祥寺に移転されたのはどうしてでしょうか?
長年、大勢の方に親しまれてきた表参道の店舗は、40年以上が経ち建物の老朽化したのが移転のきっかけです。
代表の落合が、自ら、幼少期をすごした場所でもあるこの武蔵野の場所、井の頭自然文化園の近くという場所を選びました。
1階が絵本でなく食べ物屋さんになっているのはどうしてなんでしょう?
子どもの本を扱うお店ということで、子どもやご家族が触れるものは、農薬や化学肥料に頼らないオーガニックを大切にするようになりました。
身体の基本となる「食事」を中心に、クレヨンハウスでは「どこよりもオーガニック」というコンセプトのもとオーガニック商品の販売や食事の提供もしています。
実は絵本もオーガニックの考え方に似ていると私たちは考えています。年齢制限もなく多様性があり、決して分かれたものでないと感じています。
そのため、人が生きる基本の「食べる」を1階に、絵本や書籍の「読む」「あそぶ」を2階に。どちらも同じように楽しんでいただけたらうれしいです。
なるほど~!今日は絵本が先でしたが、絶対帰りに寄っていきます!
ここに座っていると絵本に囲まれている感じで、とっても落ち着きます!
これだけ絵本があると悩んじゃうんですが、おすすめはありますか?
クレヨンハウスでは、新刊をスタッフがすべて目を通して仕入れる「新刊会議」がベースになっているんですよ。
スタッフそれぞれの読み方もあり楽しい。その中でも彼の絵本のセレクトは社内でも評判が良いんですよ!
実はおすすめの1冊と聞かれると難しいんです。(笑)
買っていただくからには気に入っていただきたいので、読む方の年齢や、好きな本だったり、お客さんとお話ししてから、気に入っていただけるようなおすすめをご案内しています。
それなら…、今回は子ども向けで、せっかくなのでクレヨンハウスさんらしい絵本はありますか?
わかりました!

クレヨンハウスで出版している本もあるので、その中から2つご紹介しますね。
1つは海外の翻訳絵本で「ハグくまさん」。
ハグが大好きで、なんでもかんでもハグしちゃうクマのお話し。
そんなクマが、ある時、はじめてハグしたくないものに出会います。
それは、自分が大好きな木をオノで切り倒そうとしているひとりの人間でした。
その時、クマはどうしたと思いますか?子どもはもちろん、大人も楽しめる本だと思います。
もう1つは日本の作家の絵本で「うみまだかな」。
海に行くのが楽しみな子ども、わくわくして到着するまで待ちきれない気持ち。
途中雨がふってきて、カフェでイヤイヤひと休み。だけど、そのカフェであるものをもらって…。
うつろいやすい子ども気持ちが丁寧に描かれています。

ご紹介なのに、鏡さんの話し方が読み聞かせのようで感動!
買いたくなっちゃう!!
買っちゃいましょう!
(笑)
そういえば、地下にも本があるんですよね?
地下にはギャラリースペースと、大人向けの実用書などの本、セレクトした本などを扱っています。
「未完の本屋」という名前で、いろいろ形を変えながらやっていく場所になります。
絵本作家をはじめ、いろいろな講演会のイベントや、パネル展など、多目的にやっています。
※イベント情報はHPでも発信しているそうです。チェックしてみてください。
お忙しい中、ありがとうございました!
早速、1階でご飯いただいていきます~。

献立は日替わりで、この日は車麩の酢豚風やサバのフライ、サラダなどでした。
味が良いのはもちろん、おかわり自由なのも魅力的です。
47年、専門でやってきただけあって、スタッフの皆さんの絵本愛を感じたねぇ。
自分の本じゃなく、プレゼントの相談をしてもきっと素敵な本をおすすめしてもらえそうだね!

住所: | 吉祥寺本町2丁目15−6 |
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定休日: | 年中無休 (年末年始を除く) |
子どもの本・木のおもちゃの専門店 |
11:00~19:00 TEL: 0422-27-2114 |
オーガニックレストラン |
11:00~21:00(L.O 20:30) TEL: 0422-27-1377 |
HP: | https://www.crayonhouse.co.jp/shop/default.aspx |
※訪問時の情報となります。以下よりご確認の上、ご来店ください。 |
【おすすめ本をプレゼント】
今回お店の皆様にご紹介いただいた本は、中央線と暮らすアプリの1日1回運試しくじの景品としてプレゼントを予定しています。後編の本も含め、抽選で計12名様にプレゼントいたします。ぜひご応募ください。



吉祥寺の本屋さん編
【前編】では市内の絵本専門店や自分で出店できるカフェを、【後編】では吉祥寺エリアの古本屋さんと旅の本屋さんを訪れます。素敵な本屋さんをぜひチェックしてみてください。