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中央線と暮らす〇〇(まるまる)
クラフトビール編(店舗紹介編・Shared Brewery)

2023.07.19
INTRODUCTION
魅力・不思議
最近、「クラフトビール」のお店や、駅で「ホップ」を育てているのを見かけます。
気づいたら中央線ビールフェスティバルも開催されているみたい。
いったいぜんたい、中央線と「クラフトビール」にはどんな魅力が隠されてるっていうの?

お客さんが自分のビールを「造れる」奇跡の場所

【八王子駅】Shared Brewery

※Shared Breweryさんのお店は、八王子駅からは少し離れているので、乗り換えが必要です。

お店の近くには都立長沼公園や平山城址公園もあって、ちょっとしたお出かけにも良さそうだね。

おっ!外からかっこいい店内、機材が見えますよ。
見木さんが連絡してくれたそうなので、早速、お邪魔してみましょ~。
こんにちは~!

―Shared Brewery 店主の小林さんがお話ししてくれました。―

「お客さんがビールを造れる場所」を作る

今回、中央線ビールフェスティバルのお店めぐりをしているのですが、この場所でお店を出された理由はありますか?
ビールを造ろうと思ったきっかけ、大変だったこととかも気になります!

もともとワークショップをやりたいと思っていたので、広い場所が確保できるところを探していました。
ビールを造るというより、お客さんがビールを造る、ホームブルーイング体験の場を作ろうと思ったのが始まりです。
一般のお客さんを中に入れて、お酒というものを扱う。そういった前例が当時はなく、免許や許可を取るのがとにかく大変でした。保健所や国税局の皆さんと相談しながら、苦労して取ることができました。

ということは…、僕は年齢的に難しいかもだけど、お客さんたちが自分の好きな味のビールが造れるんですか?

そうです。アメリカの人たちは自分たちでホームブルーイングの機材を購入して、自宅でビールを造ったりします。
日本では自宅でお酒を造ることは違法になるので、そもそも自分たちがビールを造れるということも認知されていなかったと思います。
Shared Breweryではそれを体験してほしいと思っていたので、アメリカから機材を輸入してホームブルーイングを体験できるようにしました。
プロ用の機材で体験はあったかと思いますが、アメリカで実際に使われるホームブルーイングの最新の機材を使ってお客さんが体験するのはShared Breweryが日本で最初だと思います。

※ホームブルーイングサービスはコロナウイルスの影響で現在はお休みとなっております。 いろいろなサービスを考えているとのことですので、再開を楽しみに待ちましょう!

「ビールを造る」ではなく「お客さんが造るサービス」の場を生み出す考えがすごい!

え~!自分が好きな味を相談しながら造れるってことですか?実際にオリジナルビールを造るにはどんな感じなのでしょうか?

まず、お客さんに他のお店でもいいので好きなビールの傾向を聞き、こちらからはトレンドなどもお伝えしながらレシピを一緒に考えます。最初から変わったビールではなく、まずはクラシックなビールをおすすめしています。
そしてお客さんと軽量や仕込み作業などを一緒に丸一日作業を行います。
その後、発酵・熟成・瓶詰をして1ヵ月ほどで完成となります。 以前にサービスをしていた際には100本程度から製造を行っていたので、個人のお客さんも、お店の方も手軽に体験できるようになっていました。

聞くだけで楽しそう…。
もちろん体験だけじゃなく、クラフトビールも提供されているんですよね?Shared Breweryのクラフトビールはどんな種類がありますか?

Shared Breweryのクラフトビール

お店ではアメリカンからベルジャン(ベルギー発祥)など広くやっています。造るときは、流行やお客さんの反応を見ながら、美味しく、楽しく飲んでいるのかを気にして造るようにしています。
またクラフトビールの醸造技術は日々進化しているので、それらの情報を調べ、常に最新でいるように努力しています。最近のトレンドでいうと、ホップの薫りを引き立たせるようなビールが人気ですよ。

飲みたいです~!

今日は…、実はお店はお休みでビールの仕込みの日だったので、あまり出せるビールがないんです。缶ビールだと通常5~6種類があるんですが、これも今は売り切れていて1種類だけで…。
いつもはもちろん店内で飲んだり、飲み比べ4種セットや、持ち帰りの量り売りもやっています。容器がなくてもアルミ缶に入れてお渡しができます。

今日は、急にお邪魔してしまいすみませんでした!

-TROPICAL ESCAP
-タップからいただくビール以外にも在庫があればかわいいデザインの缶に入ったものも

デザインがめちゃくちゃかわいい!

デザイナーとも相談したり、自分たちでも考えたりして作っているんですよ。
いつもはこのような感じでラインアップして提供しています。

今日お出しできるビールは少ないですが、中央線ビールフェスティバルでは、他ではなかなか味わえないビンテージビールを提供する予定です。
2022年からスタートした「Brettworks」というシリーズで、専用の木樽と酵母菌で熟成させることで、野性味あふれる濃厚な味わいのビールとなっています。

-熟成に使われる木樽

熟成ビール…!気になります~。
今日は、このくらいにして、ビールフェスティバル楽しみにしていますね!
ありがとうございました~!
自宅でいただく持ち帰りスタウトビールも最高でした。

今はお休み中ですが、ホームブルーイングが再開したらやってみたい人も多いのではないでしょうか?

そして、年単位での長期熟成のビールはなかなかお目にかかれません。こちらもビールフェスティバルに登場するようですので、楽しみです。

シェアードブルワリー
住所  東京都八王子市長沼町58−214  
営業時間 金曜 17:30~22:00
土日祝 14:00~21:00
定休日 月~木曜日

※訪問時の情報となります。以下よりご確認の上、ご来店ください。

HP  https://www.sharedbrewery.com/  
オンラインショップ  https://www.sharedbrewery.com/shopping/  

クラフトビール編

クラフトビール編の本編では、今回紹介した店舗のほかにも、中央線には魅力的なクラフトビールのお店がたくさんあります。クラフトビールについても詳しくなれる情報もたくさんありますので、ぜひチェックしてみてください。